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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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キミにともだちができるまで。 保谷伸 徳間書店 既刊1巻



エリート高校生、鷹司清之助は人と関わることが嫌いで、良い大学に入って地元を離れることを目指し、日々勉学に励んでいた。しかし、幼馴染みの思いつきから、突如従兄弟の龍太郎の友達作りを手伝う羽目になる。龍太郎は、幼い日々を1人で過ごすことが多かったことから、父親以外とは筆談でしか話ができなくなっていた。難問を前に、面倒くささしか感じられなかった清之助。初めは、自分1人で過ごしていた貴重な時間が奪われていくことに対して、苛立ちを感じながらも、清之助は徐々に龍太郎との時間に愛おしさを覚えていくようになる。

20歳の作者による初の連載作。若い作者だけに、龍太郎が通う小学校の様子が鮮やかに描かれていて、感心してしまう。授業中、休み時間、放課後…学校での1コマ1コマが瑞々しい感性で読者の目の前に広がってくる。クラスメイトもかなりの人数がきちんと顔まで描かれていて、手抜きがない。

孤独を愛してやまない清之助と、友人を求める龍太郎は、一見相反するように見えて、どちらも周囲の人間とうまく溶け込んでいけないもどかしさを感じている点では同じだった。清之助は、自分の適当なアドバイスに忠実に従い、結果的に何かを得てくる龍太郎の様子を見て、自分の人間観を少しずつ変化させていく。第1話の挨拶にまつわるエピソード、そして第2話の直筆メッセージに関するエピソードは、清之助が龍太郎から大切なことを教わるストーリーで、出だしから引き込まれた。

第1巻の終盤では、清之助のクラスの人気者、高橋が登場する。社交的で人望も厚く、頭は良いのに、高校卒業後も田舎の町に残ると決める、清之助とは真逆の人物の言葉は、清之助の心をざわつかせるものだった。現在を捨てて生きているかのような清之助に対して、高橋は「僕らの人生はもうすでにどうしようもなく始まってる」と語る。この先、龍太郎は高橋にも惹かれていくようで、3人の相互作用からも目が離せない。清之助は、何を思い、どう動くのか。2巻が楽しみだ。
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