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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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1986/04/15
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恋愛専科 ミズタマ 芳文社 既刊4巻



女性が苦手な担任にキスさせることが条件の櫻小路学園の特別クラス、恋愛専科。徐々にクラス内の関係も深化していく中で、転校生の杏三枝も登場。さらには期末特別合宿も開催され、イベントは目白押し。

クラスメート間の仲が徐々に変化し、互いが互いを認め合う雰囲気ができてきた。奇抜な帰国子女として現れた杏も、派手な見た目に秘めた思いを皆にぶつけることができ、恋愛専科のメンバーから認められるという理想的な展開もあり、特別クラスは良い方向に転がりだしたのではないだろうか。

クラス担任の薮田の不器用ながらも純粋な心遣いに触れるにつれ、京や茜は彼への恋心を芽生えさせていく。半ば強制的に提示された恋愛専科の卒業条件だったが、各々が自分なりの方法で向き合っていくことになりそうだ。

期末合宿では、それぞれが自らの弱点克服を課された。課題が頭から離れないゆえに戸惑う生徒達の姿がかわいい。事件無しではすみそうにない合宿の行方にも注目だ。


◎過去の記事◎
『恋愛専科(1)』
『恋愛専科(2)』
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ディメンションW 岩原裕二 スクウェア・エニックス 既刊1巻



時は2072年。コイルという発明品により、人々は送電線無しに電気を得られるようになり、エネルギー問題は解消された。浮かれる世の中を尻目に、マブチ・キョーマはコイルの存在に疑問を抱きながら、不正コイルの回収屋をして生計を立てていた。

とある任務の最中、マブチはミラというロボットに出会う。それは、コイルの発明で功績を残した百合崎博士が開発したものだった。マブチの上司は、世界の行く末さえも左右するコイルの謎に興味を示し、マブチにミラを管理するよう命令する。ここから、コイルの謎を追う物語が始動する。

ヤング・ガンガンらしい、ややハードボイルドな絵柄に、実在したニコラ・ステラの無線送電装置のアイデアを取り入れたSF設定を取り入れ、コイルを巡る人間模様を描いた注目の作品。なんだかんだで頼みごとを断ることができないマブチと、ロボット呼ばわりされることを嫌う謎のロボットミラとの駆け引きも面白い。まだ現時点では物語の輪郭があまり見えてこないが、この先の展開に期待する。
あまんちゅ! 天野こずえ マッグ・ガーデン 既刊4巻



高校生、"てこ"と"ぴかり"による日常とダイビング部での活動を描いた物語の第4巻。作者の産休による休載を経て、約1年半ぶりの発売となった。

物語は夏休みを迎え、本格的にダイビングの季節に突入かと思いきや、何でもない夏休みの日々が圧倒的に多く描かれる。夏休み直前の学校での日常、夏休みのある1日など。日常の中のふとした瞬間に訪れる素敵な瞬間を切り取るうまさは、健在と言えよう。

4巻で注目すべきは、やはり最後の23話と24話であろう。第1巻の時点で触れられていた、てこの中学時代の友人、茜とちずるが、てこに会うために伊豆を訪れるエピソードが描かれる。

引っ込み思案だったてこが、ぴかりと楽しそうに過ごす様子を見て、嬉しさとともに寂しさを隠しきれない、友人。時の変化と一緒に訪れる人間関係の変化も、肯定的に見ていこうという気持ちに至る結末が、青春の1ページを飾るに相応しい。そして何より、茜とちずるが、作者の前作『ARIA』の登場人物、灯里と藍華を髣髴とさせる点が、天野こずえ作品のファンとして嬉しい。

学校の張り紙や駅の広告にも、さりげなく『浪漫倶楽部』や『ARIA』のキャラクターが登場しているなど、遊び心も満載。夏休みの後半には海での活動も多く描かれることを願い、5巻の発売を気長に待つ。

◆過去の記事◆
『あまんちゅ!(1)(2)』
『あまんちゅ!(3)』
それでも世界は美しい 椎名橙 白泉社 既刊1巻



雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四公女・ニケは、その能力を買われ、世界を征服した「晴れの大国」の太陽王・リヴィウス一世に嫁ぐことになった。しかし、相手はまだ子どもである上に、亭主関白な性格。およそ貴族らしくない自由奔放な王女と優秀ながらも孤独感を抱える王の紡ぐ物語。

雨を降らせる能力を持ったニケは、心から世界が美しいと感じられなければ、地上に雫を落とすことはできない。しかし、リヴィウスは世界を手にしていながらも、世界の美しさを実感できずにいた。ところが、自分の性格とは真逆のニケと関わっていくうちに、世界を統べる王が「それでも世界は美しい」と思えた時、地上に雨が降り注ぐ。雨が地面に浸み込むように、優しい雨は渇いた王の心にも染み渡るのだった。

心情の変化は、リヴィウスだけに訪れたのではない。初めはリヴィウスの態度に反発するニケだったが、徐々に世界を制覇した王が持つ孤独感や優しさに触れるにつれ、リヴィウスへの愛情を深めていくのだった。

生命が育つには、日光と水の両方が必要である。砂漠に暮らす人は雨を渇望し、洪水に苦しむ人は太陽の光を求めてやまないであろう。ニケとリヴィウスは、本来互いに惹かれ合う存在だったのかもしれない。2人の今後を見守りたくなる。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 谷川ニコ スクウェア・エニックス 既刊1巻



高校に行けば、自動的にモテモテの人生が到来すると思っていた黒木智子。しかし、現実は過酷だった。学校の人間とは話さない日々が続き、虚しさは積もるばかり。おまけに、中学時代に仲良くしていた友人も、高校デビューしてさっさと彼氏を作ってしまい… 現実を見下し、2次元の世界にはまったりと、イタい女子高生がヒロインの物語。

『男子高校生の日常』も然り、最近のスクエニ作品では、女子高生をイタい存在として描く漫画が密かに支持を得ているような気がする。本作は、切ない高校生活を送る女子高生が主人公だ。事務的なことで男子に話しかけられただけでドギマギしてしまうのに、少しでも自分に対する接し方が気に食わないと、徹底的に相手を見下す。卑屈なところがあるのに、男にモテる女子に対して否定的な態度を取る。2次元の世界の男性に逃げ込み、愛を囁かれて大興奮する。ある意味底抜けのナルシストなのだが、そんな自分を醒めた目で見るところもある。本作のヒロイン、黒木智子はそんな性格ゆえに、憧れの高校生活とは程遠い現実を生きる。

自分に対して未知なる無限の可能性を感じ、何かと周囲の人間を見下して自分を高みに置く姿勢は、ある意味若気の至りと言うべきか、多くの人が1度は経験する(あるいは現在まさに経験している)ことかもしれない。だからだろうか。本作を読んでいると、笑えるシーンは多いのだが、その笑いはどこかに怖さを秘めたもののように思えてしまう。

変なプライドなど捨ててしまえば、もっと周囲の人間と関われるのに。周りの人間の文句ばかり垂れていないで、自分を変えろよ。智子に対して、こんなことを言いたくなる人は多いだろう。しかし、人間はいつも前向きな姿勢を貫けるほど強くない。ふと後ろ向きな気持ちになったとき、主人公の姿に共感して愛しささえ感じてしまうこともあるのではないだろうか。きっと、本作の位置づけはギャグ漫画なのだろうが、笑いの1つ1つにずっしりとした重さがある。
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