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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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かくしごと 久米田康治 講談社 既刊2巻



久米田康治が描く、漫画家漫画の第2巻。漫画家の後藤可久士は、ちょっと下品な漫画を描いているゆえに、娘の姫にそれがバレるのを徹底して阻止しようとする。

第1巻以上に、漫画家が直面する問題をギャグテイストで描いている。「絵と話が合っていない」と言われることや、うっかり本名でデビューしてしまったがゆえの悩みなどは、これはそのまま作者の実話だよな…と思うようなことだ。そして、新人賞の審査員というものが、漫画家にとってどれだけ心労であるかを語ったエピソードは、興味深い。たしかに、ダメ出しに対して「それはお前も同じだろ」と突っ込まれることが気になると、書く内容に悩むだろうと思う。

そして、毎回笑わせてくれるのが、エピソードことに付けられたタイトル(大抵は漫画やアニメ作品のもじり)と、雑誌掲載時の目次に載ったことになっている架空の作者近況コメントである。コメントでは、現実世界で起こったことが、読者受けが良いように絶妙な表現へと変形されたうえで書かれている。これを見ていると、現実の作家もこんなふうに考えながらコメントを作っているのかなと思えてきて、ニヤニヤしてしまう。

第1巻と同様、巻頭と巻末には、18歳になった姫がついに父親の仕事を知ることになる場面がカラーで描かれている。姫は鎌倉の家に置かれた箱の中に何を見つけるのか。

☆過去の記事☆
『かくしごと(1)』
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かくしごと 久米田康治 講談社 既刊1巻



漫画家の後藤可久士(ごとう・かくし、姓名をひっくり返すと「かくし・ごとー」)が「描く仕事」を「隠し事」にしていることを表す、絶妙なタイトルの本作は、久米田康治が描く、漫画家を主人公にした漫画である(実は、「隠し子と」一緒に暮らすという意味合いもあるのかと最初は思ったが、今のところその可能性はなさそうだ)。

漫画家の後藤可久士は、ちょっと下品な漫画を描いているのが一人娘の姫にバレてしまい、溺愛する娘の人生に何かあったら大変だと心配し、自らの仕事を隠そうとする。その隠し方は大層な徹底ぶりで、朝自宅を出るときはスーツ姿、小学校に通う娘とは自宅の門の前で正反対の方向に別れて、途中にある行きつけの洋服屋でラフな格好に着替え、仕事場に行くという様である。

職業に貴賎なしと言われようと、現実的には漫画に関わる人々に対する世間の目は決して温かなものではない。そんな悲しい現実が、悲哀なエピソードをギャグで包む形で描き出される。しかし、自虐に満ちた物語でありながらも、男手一つで大切な娘を育てる父親の姿と、他人を思い遣る優しい心を持った姫のまっすぐな性格があるからこそ、根底に温かさがあるのだ。

第1巻の巻頭と巻末には、18歳になった姫がついに父親の仕事を知ることになる場面がカラーで描かれている。ある意味、この先にある物語の結末が第1巻で描かれ、読者は父親の仕事をついに知ることとなった姫の姿を見るのである。娘からは立派な父親だと思われていることが伝わる、感動が込み上げてくるシーンだ。お父さん、ひたむきな愛情はちょっとズレた方に向かっているかもしれないですが、ちゃんと娘さんに届いていますよ。
せっかち伯爵と時間どろぼう 久米田康治 講談社 全6巻



サンジェルマン伯爵が現代に暮らす人類のもとに降り立ち、早1年。伯爵の妹であるミチルの時命(寿命)は尽き、伯爵はミチルを救うべく、1年前に戻るという時間旅行を始める。しかし、始めてみると、何だか変な感じの旅だった… そう、その旅とは、並行世界を股にかけ、理不尽な作品打ち切りエンドを回避し、物語を無事に着地させるための旅だったのだ。

打ち切り確定から続いた旅を収録した最終巻。打ち切りを意識しての展開なので、もうこれで終わるという自虐的な雰囲気に満ちた展開であった。それでも、最後にミチルと伯爵が選んだ結末は、希望に満ちた、それでいて微笑ましくもある結末で、伯爵が求め続けた大団円に値するものだったのではないかと思う。

下ネタ解禁が魅力というか、特徴の本作だった。が、やはり伯爵と卓の旅を完結させた作者には、講談社からの旅立ちが待っていたようだ。次は活躍の場を白泉社に移すという情報も入っているが、次回作はどうなることか。いつか、どこかで、また久米田作品に出会えることを信じて、本作のレビューを終わりたいと思う。。


◎過去の記事◎
『せっかち伯爵と時間どろぼう(1)』
『せっかち伯爵と時間どろぼう(2)(3)』
『せっかち伯爵と時間どろぼう(4)』
『せっかち伯爵と時間どろぼう(5)』
せっかち伯爵と時間どろぼう 久米田康治 講談社 既刊5巻



各時代の様々な地域に点在し出現する時間旅行者である上人類の底辺に属するサンジェルマン伯爵が、現代に暮らす人類のもとに降り立ち、次元の違いについて語る物語。伯爵の妹であるミチルの時命(寿命)はもはや尽きようとしていた。最後の時を、愛する卓とともに過ごそうと決意するミチルの姿を見ていて居たたまれなくなった伯爵は、妹に思い出を残してやりたいという思いを胸に、残された命を使って決死の時間旅行に出かける。

いよいよ物語が終盤に向かって動き出した。果たしてサンジェルマン伯爵は自らの希望を果たせるのだろうか…というところで第1部が完結となった。これまでの1年間を再び過ごし、妹に思い出を残そうとするのだが、ここにきて打ち切りが決定(巻末の作者コメントで自虐的に発表される)。サンジェルマン伯爵の命という意味でも、連載に残された時間という意味でも、残りはわずかとなった。過去への時間旅行に関してはSF的な設定も持ち出して面白いところだったのだが。

卓が人類、上人類をも超えた長寿の人種であったという事実も発覚し、様々な点で終盤に向けての材料が出揃ってきたように思う。結末がどのようになるのか期待しつつ、第6巻の発売を待つ。


◎過去の記事◎
『せっかち伯爵と時間どろぼう(1)』
『せっかち伯爵と時間どろぼう(2)(3)』
『せっかち伯爵と時間どろぼう(4)』
せっかち伯爵と時間どろぼう 久米田康治 講談社 既刊4巻



短い時間を移動し、各時代の様々な地域に点在し出現しているという上人類。その底辺に属するサンジェルマン伯爵が、現代に暮らす人類のもとに降り立ち、毎回ハプニングを起こす物語。上人類の暮らしぶりが次々と明らかになっていく。

下ネタ中心のドタバタ劇からやや趣向が変わり、現在普通に暮らす人類とは一線を画した上人類の暮らしぶりに焦点を当てたのが、第4巻だ。地球上で起こっている超常現象やちょっと不思議に思えることの大半は上人類によってなされていることが原因だという語り口はなかなか面白い。怪奇現象、天才子役は上人類と関係が深いというネタや、3Dならぬ4Dプリンターや4D映画といった「次元の違う」遊びに興じる上人類の生態など、興味深さすら感じるギャグである。人類のはるか上をいく上人類という設定が活きた絶妙な切り口であった。


◎過去の記事◎
『せっかち伯爵と時間どろぼう(1)』
『せっかち伯爵と時間どろぼう(2)(3)』
せっかち伯爵と時間どろぼう 久米田康治 講談社 既刊3巻



人類よりもはるかに進化し、時間移動を可能にした上人類に属するサンジェルマン伯爵が、現代に暮らす人類のもとに降り立ち、毎回ハプニングを起こす物語。上人類にとって、時間は最も貴重なものであるが、その時間を人類の中で最も無駄に消費しているのが、日本の高校生、時只卓である。彼らを中心にしたしょうもないギャグは絶好調で、3巻では1冊にわたって卓の冒険が描かれるという新しい試みも見られた。

相変わらず、絶望先生終了後は下ネタのタガが外れたようで、ギャグの基本は下ネタである。よくもまあこんなに思いつくものだと感心してしまう。また、積極的に描かれる有名人達も、本作の売り。大ヒット映画の主演男優やら、ニュースを騒がせたあの人やら、続々と登場して見事にネタにされている。

本作は時が重要なテーマになっているので、作品自体が時を意識させることが多い。第1巻の冒頭から読者を引き込んだ、まずオチから見せて、徐々に時を遡りながらオチに至る過程を辿っていくという手法は、3巻の時只卓冒険譚でも用いられている。

どこに向かおうとしているのか、若干心配な部分もある漫画ゆえに、今後も見守っていきたい。


◎過去の記事◎
『せっかち伯爵と時間どろぼう(1)』
せっかち伯爵と時間どろぼう  久米田康治 講談社 既刊1巻



時間を無駄に過ごすことについては誰にも負けないかのような生活を送る少年、時只卓の前に現れたのは、かの有名な怪人のサンジェルマン伯爵とその妹であった。不老不死と思われたサンジェルマン伯爵であったが、実は各時代に点在しながら長生きしているように見せかけているだけで、本当は1年くらいの寿命しかない短命な種族だったのだ。彼らからしてみれば、卓の行動は貴重なものの浪費であるため、いわば卓は「時セレブ」なのだ。伯爵の妹はそんな卓の姿に恋したことから、この時代を終の棲家とすることを決意するのだった。かくして、謎の伯爵と妹、卓、その幼馴染みを中心とした奇妙な物語の幕が開ける。

久米田康治の新作は、時間泥棒の物語。帽子が天まで突き抜けるくらいに長いサンジェルマン伯爵と、その仲間(+敵)たちを中心に据えたギャグ漫画というところか。「絶望先生」時代と変わらず、羅列ネタやあるあるネタで攻めていくことが多いが、作者の中で下ネタへの開放感が高まったのか、幾分下ネタが多い構成になっている。「絶望先生」時代のシュールでお上品なギャグから久米田作品に出会った者としては、ちょっと敷居が高い。

ちなみに、今回もカバーの材質やデザインに凝っていて、特殊な紙質のカバーに白黒プラス1色という非常に洒落た表紙が目を引く。
ピカ☆イチ 槙ようこ×持田あき 講談社 全7巻



「常に人のために」「友を大切にする」「正々堂々とする」を生徒心得とする都内有数の名門校、愛種高校に惚れて入学した鈴木太郎、鈴木花子の2人が、特進クラスの生徒が成績最下位層の生徒に対して凄惨ないじめを平然と行うところを偶然にも目撃し、仲間と共に学校の不正と闘う物語。名門校の裏に隠された裏口入学の不正やいじめの現状が世に暴露され、愛種高校は廃校の危機にさらされる。絶体絶命のピンチの中で、2人が下した決断はいかに。

地味な男女が派手な姿に変身して学校の不正に立ち向かう物語はクライマックスを迎えた。敵対関係にあり学園を牛耳っていた道玄直治は、1度は学校の破壊行動へ向かうものの、花子と太郎の行動に心打たれ、徐々に心を入れ替えていく。そんな中で起こったのが、学園の不正問題である。皆が学校の存続を諦めかけた時、花子たちは立ち上がった。生徒が理事会と校長・教頭職を担い、学校の変革に努め、愛種高校を変えていく。その過程では学校の意義やあり方が問われ、読者もまた学校の役割について考えさせられる。現実とは程遠い学校運営かもしれないが、こんな学校が1校くらいあっても良いのではと思わせてくれるエピソードだった。

花子と太郎の恋愛については最後まで深入りせずだったが、きっと2人は夫婦で理事長となり、理想の愛種高校を作り上げていくであろうし、周囲にはかつての仲間達が同じように傍で支えとなってくれるのだろうと思った。少女漫画でありながら教育問題にも意見を投げかける意欲作だった。


☆過去の記事☆
『ピカ☆イチ(1)(2)(3)』
さよなら絶望先生 久米田康治 講談社 全30巻



7年間にわたる連載に、ついに幕が下りる。ネガティブ教師と強靭な個性を持った絶望少女達の物語を締めくくる2冊を、今更ながら語ってみる。

作者曰く、連載が長期化するにつれ、単行本の発行部数は明らかな先細り傾向。確かに、20巻台の後半からは、何となく終わりを意識したような展開も垣間見えていた。ずっと進級しないことがネタのようになっていた二年へ組の生徒が揃って3年生に進級したり、紙ブログにも何となく終わりそうな香りが漂っていたり・・・ そんなこんなで、キリの良い30巻で終了という展開も、さほど不思議ではなかった。

最後の2冊は、終わりの予告と謎解きに尽きると言ってよい。29巻の最後で懐かしき絶望先生の影武者がメッセージを持って現れて、終わりへのカウントダウンが始まり、少しずつ明らかになっていく絶望少女達の秘密。それは読んでのお楽しみといったところか。「バス停を4つ用意」したという作者の試みには脱帽だ。個人個人で最終回を迎える個所を選択することができるようになっている。やめようと思ったところこそが最終回なのだ。

これまで30冊単行本を発行し、カバーの絵から、おまけページ、読者投稿のページに至るまで、サービスに欠かない作品だった。そして、ネガティブに、自虐的に世の中に突っ込みを入れる批評精神に富んだ漫画である点が、貴重だった。連載の終了は寂しいが、ここまで楽しませてくれる作品に出会えたことを嬉しく思う。次回作は果たしてあるのかという不安があるが、次回作に期待したい。


□過去の記事□
『さよなら絶望先生(1)~(19)』
『さよなら絶望先生(20)』
『さよなら絶望先生(21)』
『さよなら絶望先生(22)』
『さよなら絶望先生(23)』
『さよなら絶望先生(27)』
そんな未来はウソである 桜場コハル 講談社 既刊2巻



他人の嘘をすぐに見破る能力を手にした女子高生、佐藤アカネ、他人の未来が見えてしまう女子高生、大橋ミツキ、ミツキの将来の結婚相手としてミツキの目に映った男子高生、高山、さらにそれを取り巻く面々が繰り広げる日常系ファンタジーの第二弾。

思っていた以上に早かった第2巻の発売だった。1巻で一通り登場人物は出揃い、2巻では季節ごとの行事と人物達の相互作用がメインテーマ。それぞれのキャラがどこかずれたところを持っていて、互いの会話、行動に出てくる微妙なずれが笑いを生む。それでいて、おとぼけをかます本人は至って本気で恋愛に向き合っていたりするのだ。時にツッコミ役も不在となる中次々と押し寄せるボケの連鎖が本作の魅力だ。なぜか各々の提案が微妙にずれたパーティー企画、「素敵な冗談でも言ってごらん」という言葉を真に受け、冗談のつもりでラブホで休憩を提案する高山など、くすくすと笑ってしまう。

一方、恋愛の方は、今後急展開の可能性ありか。急接近していく高山とアカネ、あくまで練習相手として付き合う約束をしたにも関わらず、虎視眈々と高山を狙うマドカ。ミツキものんびりとしてはいられなさそうだ。


◇過去の記事◇
『そんな未来はウソである(1)』
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