テラモリ iko 小学館 既刊7巻
スーツ店「テーラー森」でアルバイトを始めた女子大生、高宮陽が仲間との交流を通して人間的に成長を遂げていく面+副店長の平尾との恋愛要素を盛り込んだ物語。
ラブコメの「ラブ」成分が濃度高めになって盛り上がりを見せている。新人バイトに過ぎなかった陽は仕事に真剣に取り組み、同僚からの確かな信頼を得ていき、同時に副店長の平尾との距離も一気に近づいた…かと思うと、これがすんなりとはいかない。陽は就職活動、平尾は店長昇進試験が控え、心の中ではお互いのことを思いつつも関係の進展は遅い。だが、お互いのことを意識するようになったのは確実で、その意味では2人の気持ちは近づきつつある。
その間、物語の舞台の中央店にも様々なことがあった。今まで南店で実力を発揮しきれずに無能扱いされていた社員、薬院が中央店の仲間入りをし、徐々に中央店にとってかけがえのない存在となっていったり、店長と花さんとのまさかの結婚話や、新たなアルバイト新人の登場があったりと、魅せるエピソードもあった。
時が経つのは早いもので、陽の就職活動が進展するのに伴い、物語はついに最終章へと突入するらしい。結末まで見守りたい作品だ。
☆過去の記事☆
『テラモリ(1)(2)』『テラモリ(3)』PR