あまんちゅ! 天野こずえ マッグガーデン 既刊7巻
高校生、"てこ"と"ぴかり"による「日常、ときどきダイビング。」物語も7巻に達した。夏休みが終わり、秋の気配が漂う中、学校は文化祭一色に染まる。そんな中、姉ちゃん先輩は学校七不思議として語られる摩訶不思議な体験をする。また、秋の伊東を舞台に、新しいドライスーツを手にしたダイビング部の活動の様子も描かれる。
作者完全復帰となった6巻と7巻。季節は秋でダイビングには不向きな時期の到来かと思いきや、気温の変化に水温の変化が遅れるという性質上、秋はまだまだダイビングにもってこいの季節なのだそうだ。伊東の海に広がる大自然の美しさを、大きなコマで存分に満喫できる充実の内容であった。新品のドライスーツを手にし、ドライスーツ着用での本格的なダイビングは初めてとなったてこは、イメージトレーニングの成果を発揮して順調に過程をクリアしていくが、それでも不意の出来事に対応できず、悔しさを覚えるのだった。久々に、てこがダイビングの難しさに直面するという部活漫画としての一片を垣間見ることができた。
二宮姉弟の秘密(7巻の表紙絵に関係する)がわかったり、新たな登場人物である小学生のこころが現れるなど、主役の脇を固める人達の活躍も描かれていて楽しい。また、作者の初連載作である『浪漫倶楽部』の読者は、火鳥先生がやはり『浪漫倶楽部』に出ていた火鳥真斗と同一人物であるのだと確信できる場面があり、思わずにやりとしたのではないだろうか。
☆過去の記事☆
『あまんちゅ!(1)(2)』『あまんちゅ!(3)』『あまんちゅ!(4)』『あまんちゅ!(5)』PR