ラブラブエイリアン 岡村星 日本文芸社 全3巻
2016年7月からドラマ化実現という流れの中で何とか3巻が発売された。手のひらサイズの宇宙人2体と、調理師、美容師、歯科衛生士、検事のアラサー女子4人による会話劇を中心とした物語も、ここで一区切りのようだ。
3巻では、4人の女性の人生に大きな変化をもたらす出来事が次々と起こり、同じアパートでの生活が終焉を迎える。もとから、アラサー女子という、人生に大きな変化が訪れやすい人々を扱う以上、グルグル漫画に見られるような「いつまでも変わらない」生活を繰り返し描き続けることは不可能なだけに、想定していたことではある。まるで青春時代の一幕が終わるような終盤の怒涛の展開には、それでもちょっと寂しさを感じた。
3巻の初めから出てきた新キャラであるスミレが1人アパートに残り、物語は一応の終わりを迎える。第1部完となっているが、その後の連載はまだ未定である。3巻の売れ行きはどうなるのか。それが今後の連載も決めるのだろうか。
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