ヤンキー君とメガネちゃん 吉河美希 講談社 既刊16巻
学校一の問題児とされる品川大地が、メガネをかけた元不良の学級委員、足立花に振り回されつつ、学校生活の楽しさに気付いていくという物語。元引きこもりの千葉、転校生の姫路、元暴走族の和泉を交えた生徒会が本格始動する。生徒会メンバーは、学内の問題解決に奔走しつつ、修学旅行や文化祭といった学校行事にも取り組み、高校2年生を過ごす。
前回の記事で、ドラマ化したら人気出そうという記事を書いたところ、今春からドラマ化が決定した模様(
公式HP)。やはり、自分が考えるようなことは、ばっちりテレビ局の人間も考えているようです。
足立と品川が繰り広げる破天荒なギャグ漫画という路線から方向転換し、生徒会メンバーと、他の生徒との交流、主人公の成長に焦点が置かれるようになる。主人公たちが通う紋白高校には、外から見れば普通でも、実は問題を抱えている生徒が多い。そのような生徒に、学校での居場所を見つけてもらいたいというのが、前生徒会長、秋田のメッセージ(実のところ、秋田自身、裏を持った人物)。生徒会の各面々が、自分の経験や特徴を活かして、問題とぶつかっていく。ギャグ漫画に留まらず、青春物の体裁を帯びてきた。
それでも、驚いたときのオーバーリアクション、表情など、ギャグ漫画的な良さは残る。温かみが増したストーリーと相俟って、読むと元気がでる漫画になっている。
◎過去の記事◎
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