となりの柏木さん 霜月絹鯊 芳文社 既刊8巻
オタクな高校生、桜庭雄斗と、隠れオタクの美少女、柏木琴子が繰り広げるラブコメの第8巻。留学生のティナが入ったことで、急速にお互いの気持ちを意識し始めた2人だった。高校3年生の夏が近づき、徐々に受験を意識する中、雄斗は柏木さんと同じJ大学を志望校に選択し、難関大合格に向けて努力を始める。そして、制服が夏服に変わって間もない頃、雄斗は誕生日を迎え、柏木さんからは思わぬ誕生日プレゼントをもらう。長らく温めてきた思いが徐々に芽生えつつあるように感じられる夏が始まる。
青春の甘酸っぱさに溢れた作品も、ついに8巻の発売となった。受験や誕生日を経て、確実に近づいている雄斗と柏木さんの距離だったが、柏木さんは未だにその気持ちの何たるかに自信が持てないようである。じれったさを感じる展開ではあるが、2人の恋愛は温かい目で見守りたくなる。
一方、雄斗の友人の和樹と、柏木さんの友人の清花の関係は絶好調である。雄斗と柏木さんを尻目にどんどん進展していく2人の仲は確実に深まっていく。
次の巻では、留学生のティナの恋人コウが登場しそうである。柏木さんとの間で一悶着ありそうな予感がするが、雄斗と柏木さんがこれを乗り越えてさらに関係を進展させられると良いと願う。
◇過去の記事◇
『となりの柏木さん(1)』『となりの柏木さん(2)』『となりの柏木さん(3)』『となりの柏木さん(4)~(7)』PR