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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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神のみぞ知るセカイ 若木民喜 小学館 既刊7巻



天才ギャルゲ少年の、リアル女子攻略ストーリーの第7弾。今回は、初の長編ということで、攻略する女性は、かつて主人公の家の隣(正確には斜め隣)に住んでいた、鮎川天理の1人。

幼馴染みが登場するというだけでも、重要と言える今回の話。しかも、その幼馴染みにはこの物語の重要伏線も含まれているという事態。いよいよ、物語が大きく動き出すというところか。ヒロインの設定は、内気な性格、内に潜む別の人格など、どこか以前のヒロインたちのパラメータを併せたようなもの。メインとして登場する回は終わったものの、今後も登場が予想される。
世界の終わりが主人公の恋愛によって左右されるという、いわゆる「セカイ系」のような展開になるのか、それとも、他の道筋が用意されているのか、気になるところ。
少しずつ変化が訪れているのは、表紙も同じ。6巻辺りから、今までよりも単行本の内容に沿った表紙になってきている。過去の出来事がテーマの今回は、幼き頃の主人公。眼鏡をかけていない。
一方、変化がないのは、巻末の4コマの面白さや、神の面とオタクの面という二面性を持った主人公のギャップに、ヒロインの魅力。良い面が失われず、楽しい話が続いて欲しいと思ってしまう。


●過去の記事●
『神のみぞ知るセカイ(1)~(6)』
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幻影少年 万乗大智 小学館 既刊1巻



秋月サトワは、人の脳波と同調することで、人の心の中に入る能力を持つ。行きつけの喫茶店を営む少女、小川水音の命を救ったことがきっかけで、水音にその能力を買われる。カフェの2階にひっそりと事務所を設置し、そこに現れた依頼人の願いを叶え、人を救うことに。サトワは依頼人の関係者の心の中にダイブし、問題を解決していく。

精神科医が人の夢の中に入っていくという近未来を描いた、筒井康隆の小説『パプリカ』の少年版とも思える内容。どのようにして依頼人の心に平静が訪れるのか、そこに至るまでのミステリー的な要素が魅力的な作品。それほど複雑でないにしても、毎回謎解きのような展開で物語が進むことが多い。意識不明の状態に陥ってしまった者、頑なに口を閉ざした者など、決して心の内を語ることのない人間の内奥には、それぞれ熱い思いが潜んでいる。それをサトワが解きほぐしていくことで、依頼人の心に一筋の光が射す。
絵は普通といったところだろうか。しかし、全体として謎めいた雰囲気が醸し出されていて、独特の世界観がある。サトワは常に冷静で、金銭など世俗的なものへの関心が薄い人間として描かれている。作者の巻末コメントによると、今後はサトワの人間的な面がもっと描かれていくらしい。今後も期待できる。
神のみぞ知るセカイ 若木民喜 小学館 既刊6巻



ギャルゲーの達人、桂木桂馬は、その世界では通称「落とし神」と呼ばれている。しかし、学校では「オタメガ」(オタク+メガネ)と呼ばれ、他人からも全く相手にされず、本人もそれで良しとしていた。ところが、桂馬はひょんなことから、地獄から来たという悪魔、エリュシア・デ・ルートイーマと契約を結ぶこととなってしまった。契約の内容は、地獄から逃げた悪い悪魔を回収すること。悪魔は、女性の心の隙間に入ってエネルギーを蓄える。女性の心を恋愛によって満たすことで、悪魔を体の外に出すことができる。しかし、桂馬は現実の女性との交際経験が一切ない。「落とし神」の名を勘違いされたのだった。さて、どうするのか?
そこで桂馬は、自身のギャルゲー経験に基づいた策を練り、ヒロイン攻略に踏み切る。果たして、桂馬の攻略の結果はいかに…

2009年の夏の時点で、連載1周年を迎えた漫画。初期の頃の話も十分面白いが、最近になればなるほど、話の出来が良くなっている。初めのうちは、ギャルゲーに出てきそうな女の子をギャルゲーの理論に従って攻略というパターンだったが、徐々に変化が訪れる。それは、主人公の女性攻略に向ける心意気によく表れている。単なる攻略の対象から、迷いや悩みに真摯に向き合う相手へと、女性の捉え方が変化している。
また、マンネリ化しないように、攻略済みのヒロインを再び登場させたり、ヒロイン視点での物語展開を導入したりと、工夫も多く見られる。
さらに、徐々に明らかになる、地獄についての情報。こちらからも目が離せない。
今後も連載が続いていって欲しい作品である。


ちなみに、この漫画の解説は、作者のブログHoney Dippedはもちろんのこと、作者も認めるほど詳しい解説が為されたもう、いーかげんなおはなしもお勧め。
魔法行商人ロマ 倉薗紀彦 小学館 既刊1巻




ロマとその家来(?)のミィノは、不思議な魔法具を売って歩く。売るといっても、お金を取るわけではない。2人が欲しがっているのは、人間の欲望(この物語では「クレシャ」と呼ばれている)。魔法具を手に入れた人間は、自分の望みを叶えることができる。しかし、思い通りの自分を手に入れた人々に待っているのは、必ずしもハッピーエンドではない…
1話ごとに主人公となる人間が現れる、オムニバス形式で進められる。


各話の主人公達は、ちょっとした、それでいて現実には起こり得ないような望みを持つ。そんな折に、ロマとミィノが絶好のタイミングで現れ、魔法具を与える。人間は、いとも容易く自らの夢を叶える。しかし、夢が現実と化すことで、主人公達に変化が訪れる。人の欲望には際限がなく、1つ目標を達成したら、すぐにもっと大きなことを期待する。積み重なった欲望の山は、来るべき時に、ガラガラと音を立てて崩れてしまう。引き時を見抜けなかった人間に待っているのは、それまでとは打って変わったような地獄である。ミィノの口癖、「人間てバカだよね♪」が、心に響く。

それでも作者は、人間の欲望というものに対して、否定的な見方だけをしているわけではない。それが、この物語に深みを与えている。欲望は、時に人間に活力を与え、生きるための力になる。それを、作者は「生命の燃料」と表現している。人間の欲望の果てにあるのは、希望か絶望か、天国か地獄か。2巻以降も注目していきたい作品である。


ちなみに、本作品はWEBコミック「クラブサンデー」で連載されている。最新話などの情報は、クラブサンデー内のページで配信される。
まずは、ドラえもんから。
私が初めにはまった漫画はドラえもんでした。




大人になるにつれ、子供の頃に読んだ本について、そのときとは違った感想を持つことは、よくある。ドラえもんの大長編作品は、少年漫画の王道ストーリーのものも多く、大人になると若干醒めてしまうところもある。
でも、この作品は、なぜか大きくなった今でも、読んでいて感動してしまう作品である。今となっては、大長編の中で最も好きな作品である。
同様の評価は、こちらのページにも。



まずは、あらすじから。
スネ夫のラジコンのロボットを自慢され、悔しがったのび太は、ドラえもんに巨大ロボットを出してくれるようにせがむ。しかし、ドラえもんはそんなのび太に対して腹を立て、夏の暑さを逃れて、北極に出かけてしまう。後を追ったのび太は、北極で巨大ロボットの部品を拾う。2人は、自分たち以外は誰もいない鏡の向こうの世界でロボットを組み立て、完成させる。
しかし、そのロボットは地球から遠く離れたメカトピアという星に暮らすロボットが、地球侵略のために送り込んだものだった。地球の案内役として派遣されたリルルという人型ロボットに、ひょんなことから巨大ロボの存在を知られ、のび太は彼女に鏡の世界の秘密を教えてしまう。そこから、鉄人兵団とドラえもんたちの戦いが始まる。


この作品の魅力とは、どんな点だろうか。やはり、ラストへとつながっていく話の展開であろう。鉄人兵団は非常に強く、ドラえもんやのび太たちでは太刀打ちできなかった唯一の敵と言える。絶体絶命のピンチを救うのは、ロボットの少女であった。
では、敵の手下であったリルルが、なぜ最終的に敵を助けようと思うに至ったのか。その心の変化が、本作の大きなテーマの1つとなっている。人間とは、ロボットとは、そして、神とは。そんなことについて考えさせられる。リルルの魅力が、この作品の最後に華を添える。
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