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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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ディメンションW 岩原裕二 スクウェア・エニックス 既刊2巻



コイルという発明品により、エネルギー問題が解消された21世紀後半を舞台にした、マブチ・キョーマという不正コイルの回収屋と、コイルの発明で功績を残した、亡き百合崎博士が開発したロボット、ミラによる、コイルの謎を追う物語の第2巻。キョーマは、美術館に現れる怪盗、ルーザーと戦ったり、法律の抜け道を利用して商売する実業家を追ったりする。

新次元Wの発見により、エネルギー問題が解決しても、コイルを巡る問題には、何かと裏がありそうな社会。特に強大な力を持つ不正コイルの秘密は、世間でもタブーとなっているという。ルーザーの言う「ナンバーズ」と呼ばれるコイルの謎とは。コイルに関する謎は深まるばかりだ。

そして、2巻のメインとなるのは、キョーマの家の周辺にすむ子ども達の話。いつの時代も、子どもの好奇心とは底知らずなもの。近所の子ども達は、もはや時代遅れとなったガソリン車を乗りこなすキョーマの姿に興味津々。しかし、通学路を外れた区域であるキョーマの家付近で、子ども達は事故に巻き込まれてしまう。

実は、コイルが生活の中心になった世界は、人間を数値化して進学や就職の指標にするという、究極の管理社会であった。すべての人々が周囲を気にして怯えながら生きる社会において、通学中の不慮の事故などあってはならないこと。そのような人の弱みに漬け込もうとする数値の改竄サービスを請け負う会社など、管理社会の闇に刃を向けるキョーマの姿を見ることができる。

巻末には、物語に何回か出てくる用語、「タワー」と「セントラル」についての解説もあり、世界観を理解する助けになる。


◇過去の記事◇
『ディメンションW (1)』
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魔女の心臓 matoba スクウェア・エニックス 既刊1巻



しゃべるランタンとともに旅をする少女ミカは、心臓を持たない不老不死の魔女。自らの心臓を預かる妹を探して旅を続けている。妹を見つけて心臓を手にした時が、魔女が死を迎える時を意味する。果てしない旅を続ける魔女が、旅先で出会う人々とともに紡ぐ物語。

以前、ガンガンオンラインで『ほしのこ!』を連載していた作者による新作は、中世ヨーロッパを舞台にしていると思われる、ファンタジーもの。魔女が旅の道程で出会う人々と関わることで生まれる温かいストーリーが中心だが、根底にあるのは、生でも死でもない「境界」を生きる魔女の苦悩と、その魔女が死に辿り着くために続ける旅という、重いテーマである。生を全うできずに死を迎える人間と、望んでも死を迎えられない自分との対比を意識せざるを得ないミカ。こういった、魔女の持つ深い悲しみが、読者の心を揺さぶる。

少女漫画でも通用するような作画は、ファンタジックな物語とマッチしていて、非常に良い。1話完結が基本だが、1巻の最後は次に続く形で終わっている。2巻の発売が楽しみ。
詠う! 平安京 真柴真 スクウェア・エニックス 既刊1巻



主人公は中学生の男の子。その名は何と藤原定家。和歌に情熱を注ぐ祖母の影響で、歴史上の人物と同じ名前を付けられてしまった主人公は、周囲から「定価」のニックネームで呼ばれ、からかいの対象になっていた。そんな定家が、修学旅行で訪れた京都の地で、クラスメイトの為すがままに着物を着させられていると、突如平安時代にタイムスリップしてしまった。在原業平に天女として見初められた定家は、1000年前の世に暮らすことになってしまう。

『夢喰見聞』や『鳥籠学級』の作者、真柴真の最新作は、百人一首をテーマに選んだもの。主人公が次々と歌人と出会い、歌人が歌合せをする過程で、百人一首の各々の歌に込められた詠み手の背景を主人公とともに心に刻んでいく構成。

業平は、定家のことを女だと思い、恋の相手として接しようとするため、必然的にBL要素が含まれる。この点を除けば、和歌の世界を扱った内容は読む人を選ばない。言霊の力によって、歌に込めた情景が現実に作られていくファンタジックな設定や、主人公の定家が人々と出会う過程を通して百人一首を完成(=編纂)するという発想も面白い。今後は小野小町も本格登場するなど、楽しみなイベントが待っている。期待したい。
BLOOD PARADE 唐沢一義 スクウェア・エニックス 全2巻



吸血鬼によって家族を失ったジルは、吸血鬼の対策を行う国際機関、国際安全保障局(ISS)の職員となり、すべての元凶となった吸血鬼の真祖を討伐すべく、日々職務に励んでいた。ところが、専属のボディーガードとして就いたルナは、真祖その人であった。ルナの願いは吸血鬼の殲滅。ジルは、自らの敵としてきた真祖の正体に戸惑うのであった。

物語は一気に進展し、十二使徒が登場したり、ジルの弟のカベルが吸血鬼となって現れたりと、目まぐるしい展開。そして、ジルの心臓に隠された秘密やカベルの本当の想いなどが明らかになり、物語はクライマックスを迎える。

まだまだこれからというところで、最終回を迎えなければならなかったのは、非常に惜しいところ。ジルは1つ問題を乗り越えたとはいえ、最終的には自らの手でルナを消去しなければならないという問題は、決着のつかないままである。ジルのためを思って、胸の内に真実を仕舞い込んでいた、ISS局長や、カベル。その想いを知り、自らの使命を果たそうとするジルの姿をもう少し見ていたかったし、必ずや訪れるルナとの別れの場面も見たかった。

Gファンタジーらしい世界観で描かれた、名作の香りのする物語だっただけに、非常に残念。


+過去の記事+
『BLOOD PARADE (1)』
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 谷川ニコ スクウェア・エニックス 既刊2巻



理想的な高校生活を描いていたが、現実は厳しかった。女子高生であるだけでモテるというのは錯覚であり、それどころか女子からも相手にされず、容赦なく訪れる寂しい日々。そんな毎日を過ごす女子高生、黒木智子は、夏休みを迎えて焦る。しかし、何も進展しない。他人と関わらずに7月を過ごしたり、親戚の子が来るからといって、妙に粋がってみたり、中学生の男の子達と花火…ではなくラブホを覗いたり、声優のイベントに参加して興奮してしまったりと、残念な毎日を積み重ねていくうちに、夏休みが終わる。

小中高生にとっては、夏休みも折り返しを迎えて、残すところ僅かというところだろうか。そんな時期に本作を読むと、本当に切なくなる。切なくなるが、単に「かわいそう」という気持ちだけにはならず、周囲の女子をビッチ呼ばわりする智子の発言に思わず笑ってしまったり、自分に話しかけてくる男子にどう対応していいかわからずに困惑する智子の姿が微笑ましく思えたりする。

中でも、偶然男子中学生と一緒に廃デパートの屋上でラブホを覗くことになってしまった話では、人と一緒に同じものを見ることの楽しさに感動する智子の姿を見て少しだけ胸が熱くなってしまった。

1人の寂しさを感じたことのある人なら誰でも、智子の魂の叫びに共感できる部分があるのではないだろうか。卑屈な態度や周りを小バカにした発言も、今の自分をどうして良いのかわからない、主人公の行き場のない気持ちゆえ。読んだ後に、微かな笑いと切なさが入り混じった気持ちになる。だけど、しまいには主人公に愛おしさを感じ、応援したくなってしまう。今回も、そんな思いを抱いたのだった。

ちなみに、巻末の作者のあとがきも必見。「高校の時の一部の人間以外のクラスメイトと野球部への憎しみを忘れず」って・・・ 智子の叫びは同時に作者の叫びでもあるのか。


◇過去の記事◇
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(1)』
ディメンションW 岩原裕二 スクウェア・エニックス 既刊1巻



時は2072年。コイルという発明品により、人々は送電線無しに電気を得られるようになり、エネルギー問題は解消された。浮かれる世の中を尻目に、マブチ・キョーマはコイルの存在に疑問を抱きながら、不正コイルの回収屋をして生計を立てていた。

とある任務の最中、マブチはミラというロボットに出会う。それは、コイルの発明で功績を残した百合崎博士が開発したものだった。マブチの上司は、世界の行く末さえも左右するコイルの謎に興味を示し、マブチにミラを管理するよう命令する。ここから、コイルの謎を追う物語が始動する。

ヤング・ガンガンらしい、ややハードボイルドな絵柄に、実在したニコラ・ステラの無線送電装置のアイデアを取り入れたSF設定を取り入れ、コイルを巡る人間模様を描いた注目の作品。なんだかんだで頼みごとを断ることができないマブチと、ロボット呼ばわりされることを嫌う謎のロボットミラとの駆け引きも面白い。まだ現時点では物語の輪郭があまり見えてこないが、この先の展開に期待する。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 谷川ニコ スクウェア・エニックス 既刊1巻



高校に行けば、自動的にモテモテの人生が到来すると思っていた黒木智子。しかし、現実は過酷だった。学校の人間とは話さない日々が続き、虚しさは積もるばかり。おまけに、中学時代に仲良くしていた友人も、高校デビューしてさっさと彼氏を作ってしまい… 現実を見下し、2次元の世界にはまったりと、イタい女子高生がヒロインの物語。

『男子高校生の日常』も然り、最近のスクエニ作品では、女子高生をイタい存在として描く漫画が密かに支持を得ているような気がする。本作は、切ない高校生活を送る女子高生が主人公だ。事務的なことで男子に話しかけられただけでドギマギしてしまうのに、少しでも自分に対する接し方が気に食わないと、徹底的に相手を見下す。卑屈なところがあるのに、男にモテる女子に対して否定的な態度を取る。2次元の世界の男性に逃げ込み、愛を囁かれて大興奮する。ある意味底抜けのナルシストなのだが、そんな自分を醒めた目で見るところもある。本作のヒロイン、黒木智子はそんな性格ゆえに、憧れの高校生活とは程遠い現実を生きる。

自分に対して未知なる無限の可能性を感じ、何かと周囲の人間を見下して自分を高みに置く姿勢は、ある意味若気の至りと言うべきか、多くの人が1度は経験する(あるいは現在まさに経験している)ことかもしれない。だからだろうか。本作を読んでいると、笑えるシーンは多いのだが、その笑いはどこかに怖さを秘めたもののように思えてしまう。

変なプライドなど捨ててしまえば、もっと周囲の人間と関われるのに。周りの人間の文句ばかり垂れていないで、自分を変えろよ。智子に対して、こんなことを言いたくなる人は多いだろう。しかし、人間はいつも前向きな姿勢を貫けるほど強くない。ふと後ろ向きな気持ちになったとき、主人公の姿に共感して愛しささえ感じてしまうこともあるのではないだろうか。きっと、本作の位置づけはギャグ漫画なのだろうが、笑いの1つ1つにずっしりとした重さがある。
BLOOD PARADE 唐沢一義 スクウェア・エニックス 既刊1巻



国際機関であるISS(国際安全保障局)は、吸血鬼に関する事件を扱う専門機関。吸血鬼討伐の力を持った者12人しかなれない使徒を目指すジルは、自らの家族を殺害した犯人である吸血鬼の親玉、真祖を追うべく、日々精進に励んでいた。見事使徒の選抜試験に合格した矢先、ボディーガードとしてルナという名の少女と行動を共にすることを告げられる。使途としては平凡なスタートを切ったかに思っていたジルだったが、既にジルの知らないところで思わぬ駆け引きが行われていた。真祖の狙い、そしてISS局長、レットの思惑とは。

長期連載作が次々と終了を迎えた2011年の『月刊Gファンタジー』。その流れの中で迎えた新連載が本作だ。主人公が吸血鬼討伐に向かう冒険漫画かと思いきや、途中に発覚するルナ=真祖の構図に、吸血鬼の殲滅を願うルナの思い、そしてルナを吸血鬼の側に引き戻そうとするケイという人物の登場など、少しずつ関係が複雑化していく。

用意されているモチーフには、これまでのGファンタジー作品と共通するものも多い。自らの存在を消して欲しいと願うルナの姿は、『隠の王』の宵風を思い起こさせるものであるし、人間と吸血鬼の境界を問いかけるストーリーは『シューピアリア・クロス』の筋と重なる。ある意味、安定した人気を得る条件を整えていると言えるわけだが、今後このような設定をどう作品としてオリジナルにまとめていくかが、作者の力量の問われる部分となるであろう。

絵は綺麗で、吸血鬼や闇を描くにマッチした暗さも併せ持っていて、非常に良い感じ。ジル、レットは格好良く、ルナは可愛く(ちょっとセクシー描写があるが)、魅力的だ。今後に期待。
男子高校生の日常 山内泰延 スクウェア・エニックス 既刊5巻



恐ろしいことを考えたものである。それなりに人気を博している女子高生のゆるい日常を描いた漫画に対抗するかのように、男子高校生のどうでもいい日常の1コマを描いたら、どんな漫画ができるのだろうか。その考えを現実化したのが本作である。男子校を舞台にしているから、日常的に女子が出ることはない。女子が出てくるにしても、顔が明らかにされていない人が多過ぎる。このような、萌えとは無縁とも言える作品が、ガンガンONLINEで徐々に支持層を拡大し、アニメ化まで決定した。

本作の面白さは、一言で表現すれば「無駄」である。無駄に大掛かりな設定で缶蹴りをしたり、生徒会のメンバーが無駄に恐ろしい形相をしていたり、学内のちょっとしたいざこざなのに無駄に派手な勝負を演出したり。こういった1つ1つの無駄が、ちょうど悪乗りさせたらどこまでも突っ走りそうな男子高校生のイメージと相俟って、絶妙な面白さを生んでいる。

そこには、思わず「あるある」と言いたくなるようなネタはほとんど存在しない。むしろ、彼らは凡人が決してしないような域で日常を生きようとする。そう、本作は「日常」という名の下に非日常空間を描いた作品なのだ。

本作は終始男子校的なノリを貫く。その中ではヒロインとして崇められるべき対象の女子高生こそが、もはや変わり者や変人として扱われてしまう始末。それが端的に表れているのが、各巻に特別読みきりで収録されている「女子高生は異常」であろう。ここで描かれる女子高生は、誰もが変わり者で、ちょっとイタい人達である。このような描き方は、ある意味男尊女卑的であるので、読む人を選ぶ部分はあるかもしれない。

シュールなギャグと非日常的な日常が織り交ざった独特な雰囲気に関心があれば、是非とも一読を勧めたい。
リューシカ・リューシカ 安倍吉俊 スクウェア・エニックス 既刊2巻



大人になると忘れてしまう、在りし日の瑞々しい感性。それを思い出させてくれるのが本作だ。主人公の空想少女リューシカの行動や発想は、時に過去の自分に重なり、時に物事の思わぬ見方を教えてくれるものである。全編フルカラーの美しい絵で描かれる、素朴で、それでいてどこか哲学的な匂いのする世界を満喫できる作品。

約1年振りとなった単行本の発売。今回も、子どもの視点から描かれる、感性豊かな物語がたくさん詰まっていると思う。例えば、「その9 みどりのしましまのあいつ」では、リューシカにとっては普段食べ慣れているはずのスイカでさえ、切られていない状態では縞々の謎の物体に見えてしまう現象を扱っている。思えば、我々はいつから緑と黒の縞がある球と、赤くて甘い夏の風物詩が同じ「スイカ」であることを認識できるようになったのであろうか。本作は、リューシカの行動を通してこのような哲学的な問いを投げかけてくれる。

ただし、無理に哲学的な部分ばかりが強調されているわけではない。「その14 うのつくあれのはなし」は、花梨等に対しておそらく誰もが生まれてから1度は抱いたであろう感情を面白おかしく描いたものである。

その他にも、命について学ぶ話、雪だるまを作る話など、リューシカの感情をストレートに表現した話も魅力的だ。前には登場しなかったリューシカの父、隣に住む高校生の猫矢も、本作を盛り上げてくれるメンバーだ。巻末のインタビュー形式になっているあとがきも必見。


◆過去の記事◆
『リューシカ・リューシカ(1)』
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