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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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それでも世界は美しい 椎名橙 白泉社 既刊5巻



太陽の王国の王女、ニケと、王国の少年王、リビの物語は第5巻を迎えた。砂の皇国の王、イラーダとともに太陽の王国を発ち、砂の皇国へと向かったニケは、少雨に困る人々の姿を間近で目撃し、せめて何かの役に立てればと、アメフラシの歌で人々の心を潤すのだった。自分の能力を渇望する砂の皇国に滞在する方が人々に貢献できるのではないかと、ニケの心は揺れる。それは王のイラーダも同じだった。そして、いつの間にかイラーダは国民のためという大義名分を超えて、ニケに一緒にいて欲しいと思うようになる。表紙を飾る2人の心の揺れが描かれる。

初めてニケが王女としての責任や公務を意識し始めたのが、砂の皇国編。太陽の王国以外の国に関して無知であることを自覚したニケは、他国の役に立ちたいと願うのだったが、砂の皇国での経験は、彼女の心を大きく揺さぶるものだった。王のイラーダの、国民と距離が近いところや、王族として飾り立てないところは、ニケの価値観ととてもよく合っているだろうし、乾燥に困る土地で、アメフラシの能力は奇跡としか言いようのない、皆が求める力であるがゆえに、ニケは砂の皇国にいるべきかと悩む。おそらく、イラーダは人間的に優れた人物であるため、もしもリビとの出会いがなければ、ニケはイラーダの許に嫁いでいったことだろう。

しかし、ニケにとってリビの存在は大きかった。必要・必要でないという価値観を超え、ただ一緒にいたいと思えるほど、2人の愛は熟していた。太陽の王国に帰るという苦渋の決断をしたニケに待ち構えているのは、砂の皇国からの執拗な追跡だった。そして、かつて欲しいもののためには略奪も辞さない民族と噂された砂の皇国の王の血筋が影響したのか、イラーダにも異変が起こる。まだまだ続く砂の皇国編。どう決着が着くのか楽しみだ。

今回は、巻末のおまけ漫画「概ね世界は美しい」は収録されず。作者が多忙だったのだろうか、隙間の書き下ろしも少なかった。次回では是非と期待を込めながらも、無理はして欲しくないというジレンマを感じつつ、冬に発売予定の6巻を待つ。

●過去の記事●
『それでも世界は美しい(1)』
『それでも世界は美しい(2)』
『それでも世界は美しい(3)』
『それでも世界は美しい(4)』
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