あまんちゅ! 天野こずえ マッグガーデン 既刊10巻
高校生、"てこ"と"ぴかり"による「日常、ときどきダイビング。」は、いよいよ10冊。7月からはアニメ放送も始まった。季節は冬と春で、ダイビングよりも圧倒的に日常が描かれる。6巻に登場したピーターの謎が明かされたり、新入部員が入ってきたりと、ダイビングはできなくても物語は動く。
まずは、6巻で描かれていたピーターだ。このまま時が止まればいいのにと思った生徒の前に出現する人物、ピーターは、文化祭準備日に続いて卒業式の日に、姉ちゃん先輩の夢に出現する。ピーターの正体とピーターの想い人は、現実世界にいる案外身近な人物であった。失恋に落ち込む姉ちゃんをそっと見守る弟くん。いい姉弟だな。
春になったら、新入部員募集が始まる。入部してくるのは、ぴかりとてこに見た目のそっくりな2人だった。ぴかりのそっくりさんは、その名も小日向こだま。ぴかりの妹である。「ひかり」の妹に「こだま」…静岡県内に停車する新幹線か! てこによく似た新入生は岬ことり。入学早々に見たてこの姿の惚れ込み、てこを追ってダイビング部に入部した。あの唇は…と思っていたら、後にこころちゃん(実は男だった!)の姉だということが判明する。
入部から1年が経過し、後輩ができることで大きく変化したのがてこである。積極的にダイビングの知識を仕入れて、今では部内一のダイビングマニアへと変貌した。怖気づかずに新しいことにも挑戦するてこの姿は、真斗ちゃん先生の目にもしっかりと焼き付いている。季節はもうすぐ本格的なダイビングシーズンへと向かう。二宮姉弟の引退の時期はいつか気になるところだが、「ダイビング、ときどき日常」が描かれると良いな。
☆過去の記事☆
『あまんちゅ!(1)(2)』『あまんちゅ!(3)』『あまんちゅ!(4)』『あまんちゅ!(5)』『あまんちゅ!(6)(7)』PR