るいるい 真楠 マッグガーデン 既刊1巻
羽山ほのかは、制服が可愛いというだけの理由で、中々の進学校であるという朝佳高校に入学する。教室の窓からふと目撃した美少女を追いかけるうちに、旧部室棟に辿り着く。まるで廃墟のような部室棟に魅了される美少女、水沢柚姫と同じ部活に入りたいがために、景観歴史研究部、通称「廃墟部」に入部することになる。廃墟部に集う面々の個性や感性に圧倒されつつも、ほのかは廃墟部ライフを始める。
力を入れた美少女描写と、やや力を抜いたゆるい絵の両方が入り混じり、全体として、のほほんとした雰囲気がある。その割に、登場人物達に色々な毒が混ざっている、ある意味で恐ろしい漫画。露出魔でかつブラコンの副部長、橘真奈など、複数の個性を併せ持つ人物までいる。
様々な要素が入り込んでいる登場人物達と重なるように、物語にも色々な要素が詰め込まれている。個性的なメンバーによるギャグ、廃墟の魅力、友情の芽生え、お色気、百合などなど。その分、結局何がしたいのかがぼやけてしまっているのが難点。また、キャラの行動にどこまで付いて行けるかで、読者を選んでいるような気も。
カバーを外すとおまけページがあるのはもちろん、表紙の裏までデザインに凝った単行本になっている。「ウォーリーを探せ」のように、ページの中に隠れた、廃墟部部長を探す企画もある。
PR