さてさて、今年も残すところあとわずか。表題の企画に合わせ、年間ランキングを発表することに致します。
評価するということは非常に難しいことです。私なりに是非薦めたいと思う作品をまとめました。また、今年は完結した作品の特集を次点のところでやろうと思います。
では、前置きはこれくらいにして、ランキングの発表に参りたいと思います。
★第5位★
『となりの柏木さん』霜月絹鯊
2010年に第1巻・2巻が発売。
オタクな男子高校生と、隠れオタクの女子高校生によるラブコメ作品。自分の好きなことについて熱く語り合える一方、不器用にすれ違う2人の切なさもあって、注目しています。
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『となりの柏木さん(1)』
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『となりの柏木さん(2)』
★第4位★
『リューシカ・リューシカ』安倍吉俊
2010年に第1巻が発売。
幼い子どもの言動は、深読みすると哲学的な雰囲気を帯びてくる。リューシカの世界の見方、感じ方を手掛かりに、忘れていた幼き日々の不思議な思い出を蘇らせてくれる作品。ちなみに全編カラー。
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『リューシカ・リューシカ(1)』
★第3位★
『魔法行商人ロマ』倉薗紀彦
2010年に第2巻・3巻が発売。
謎の少女ロマは、願いを叶える不思議な魔法具を貸してくれる。対価はお金ではなく、人間の欲望(クレシャ)。ロマに魔法具を渡された中高生達が繰り広げる、ちょっとダークな物語。
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『魔法行商人ロマ(2)』
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『魔法行商人ロマ(3)』
★第2位★
『ラズ・メリディアン』結賀さとる
2010年に第6巻が発売され、完結。
現実・異世界・伝説の世界の3世界並行で進んでいくという設定が基本。三角関係に揺れる主人公という部分は押さえつつ、繊細で多感な高校2年生という時代を描いた、優しいファンタジー作品。
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『ラズ・メリディアン』
★第1位★
『しゅごキャラ!』PEACH-PIT
2010年に第11巻・12巻が発売され、完結。
周囲から思われている自分の姿と、本当の自分のギャップに悩む少女が、守護霊ならぬしゅごキャラと出会う。勇気をもらえるシーン、笑えるシーン、共感できるシーンと、色々なものが詰まった作品。
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『しゅごキャラ!』
以上が、年間ランキングです。思いっきり独自路線を突き進んでいますが、このランキングが、新たな漫画との出会いに繋がれば、光栄です。
続いて、次点作品を載せておきます。今年は、完結作品の中で是非という作品に絞ってまとめてみました。いずれも、2010年に最終巻が発売されています。
◇次点◇
・『E'S』結賀さとる(全16巻)
国家が事実上機能しなくなった近未来世界で権力を手にしたのは企業だった。荒廃した人口都市ガルトで繰り広げられる物語。
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『E'S』
・『S線上のテナ』岬下部せすな(全9巻)
世界中のあらゆるものに存在する譜面を調律する調律師の物語。最後まで作品の世界観と主人公の性格が活きた良作。
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『S線上のテナ(7)(8)(9)』
・『コインランドリーの女』清原紘(全1巻)
いわゆる不条理系。非常に綺麗な絵で描かれた、しょうもない人々によるシュールなギャグ漫画。
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『コインランドリーの女』PR