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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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Charlotte 作画/池澤真・津留崎優 原作/麻枝 准(Key/ビジュアルアーツ)  キャラクター原案/Na-Ga(Key/ビジュアルアーツ) アスキー・メディアワークス 既刊2巻



80年ほどの周期で地球に接近するシャーロット彗星の影響で、特殊能力を持った子どもが一定の割合で生まれるようになった地球を舞台とした、何気ない学園生徒会もののような序盤の展開と、中盤以降のシリアスかつ心揺さぶる展開が魅力的なアニメ作品、Charlotteのコミカライズ版。物語世界へ誘う役割を担った第1巻と、アニメ放送終了後だからこそ活きてくるオリジナルエピソードを収録した2巻までが発売されている。

乙坂有宇は特殊能力を駆使してカンニングを重ね、エリート街道まっしぐらのイケメン高校生になろうとした矢先、カンニングが学校に知られ、星ノ海学園への転校を余儀なくされる。カンニングを暴いた犯人こそ、星ノ海学園で生徒会長を務める友利奈緒だった。その学園は、特殊能力者たちを、その能力が消える思春期まで、彼らを狙う科学者や悪の組織から守り、安全に過ごさせるための組織だった。学園生活を通して有宇に訪れる変化や事件が描かれていくのが、この物語だ。

2巻では、生徒会メンバーでのテスト勉強会という、アニメでは描かれなかったコミカライズならではのエピソードが収録されていて、アニメファンにとっては嬉しいところだ。ここでは、先の物語において重要なアイテムとなる英単語帳が登場する。単語帳に対する有宇の態度がとても素っ気なく、物語終盤と対照的なのが思わずニヤリとさせられる点だ。

どうしても、アニメ放送が終了してしまうと勢いが衰えがちなのがコミカライズの難しいところだが、独自の魅力を入れつつ長く続くよう期待し、応援したい。
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柚子森さん 江島絵理 小学館 既刊1巻



いわゆる「おねロリ」に属する漫画。高校2年生の女子みみかが、落とした財布を一緒に探してくれた「柚子森さん」という小学4年生の少女に得も言われぬ感情を抱き、惹かれていくという物語である。柚子森さんの一挙手一投足にドキドキし、一言一言に心を奪われるみみかの気持ちを、時にコミカルに、時にシリアスに描き出すバランスが、本作が持つ良い味わいだと思う。

7歳下の女の子に対して、なぜか敬語で話しかけ、時にリードもされてしまうみみか。そして、クールな行動の中に、かわいさや相手をドキドキさせる要素をたくさん持った柚子森さん。2人のやり取りに心奪われる読者は多いであろう。
ラブラブエイリアン 岡村星 日本文芸社 全3巻



2016年7月からドラマ化実現という流れの中で何とか3巻が発売された。手のひらサイズの宇宙人2体と、調理師、美容師、歯科衛生士、検事のアラサー女子4人による会話劇を中心とした物語も、ここで一区切りのようだ。

3巻では、4人の女性の人生に大きな変化をもたらす出来事が次々と起こり、同じアパートでの生活が終焉を迎える。もとから、アラサー女子という、人生に大きな変化が訪れやすい人々を扱う以上、グルグル漫画に見られるような「いつまでも変わらない」生活を繰り返し描き続けることは不可能なだけに、想定していたことではある。まるで青春時代の一幕が終わるような終盤の怒涛の展開には、それでもちょっと寂しさを感じた。

3巻の初めから出てきた新キャラであるスミレが1人アパートに残り、物語は一応の終わりを迎える。第1部完となっているが、その後の連載はまだ未定である。3巻の売れ行きはどうなるのか。それが今後の連載も決めるのだろうか。

■過去の記事■
『ラブラブエイリアン(1)(2)』
咲いたコスモス コスモス咲いた 帯屋ミドリ 小学館 既刊1巻



受験物が結構好きな性格ゆえ、そして懐かしの三角関数のゴロに惹かれ、注目していた作品である。「無防備系ヤエバ女子×秀才男子、大学受験青春コメディー!! 」という紹介文を掲げている。要は主人公の男の子、田村君のことが好きで、勉強を教わりたがる女子、三島さんが、自分の魅力に気付かず無防備に魅力を振りまくというストーリーである。セクシーな三島さんだが、変にお色気系に寄るわけでもない絶妙な可愛さを持っているところが、ヒロインとしての魅力だと思う。

どうも作者は理系学部に進学した過去もあるようで、たまに出てくる受験ネタ(主に数学と理科の分野から)も面白く、きちんと受験漫画としても読める。単行本は「ひとやすみ」という書下ろしページが充実していて楽しい。

さて、三島さんに気を取られている田村君の学習は進んでいるのかと気になったところで、模試の結果が発覚! 志望校の東京大学の判定がCまで落ち込んでしまったようだ… (C判定でも十分すごいと思うが)落ち込む田村君の行方も気になるが、それは2巻まで待たねばならない。
部活、好きじゃなきゃダメですか? いづみかつき スクウェア・エニックス 既刊1巻



多数のスポ根漫画に喧嘩を売るようなこのタイトル、思わず共感してしまった読者も多いのではないかと思う。運動系の部活を扱った漫画と言えば、名作には枚挙にいとまがなく、人々に多くの感動や勇気を与えてきた。それは事実として認めるも、作中の世界が現実にある中高の運動部と、あまりにかけ離れてはいないか、という疑問を抱えている運動部員や運動部経験者にお薦めしたいのが、本書である。

メインの登場人物は、高校のサッカー部に所属する男子3人。最初の数話は、部活漫画に必ずといっていいほどに登場するシーンと、それに対する西野と大山の2人の「ねーよ」というツッコミから始まる。全国大会目指して一致団結して頑張る部員達、穏やかな性格で時に名言を吐く顧問、「決勝で会おう」と何の臆面もなく言う他校の生徒… こんなものは漫画の世界だけの空想に過ぎない。部活の現実は、面倒な練習をいかにして休もうかと口実を考える生徒、高圧的な顧問による支配など、何の夢も感じられないものだと、本作の中では徹底して揶揄する。もちろん、登場人物の1人、窪田は素直に部活を頑張り、このひどい現実が部活のすべてではないとフォローしてくれる。そこで一応はバランスを取っているのだが、残り2人の言葉に共感する部活経験者は多いのではないかと思う。

特に、部活指導の場の理不尽さを扱ったものとして名作だと思えるのが、第9話(本作の呼び方では「9休み」)で扱うバレー部の話だ。レシーブができない女子部員に対して、顧問は明確な技術指導もできずに「やる気がないなら帰れ」と言い、部員が帰ろうとすると「帰れって言われたら帰るのか」と言い放つ。そんな状況に涙する女子部員を見て、西野はかなりクズな方法ではあるが、痛快な解決策を講じる。

運動部を通して、様々な経験を積み、かけがえのない仲間と出会えた方には申し訳ないような内容だが、現実の部活に疲れ切っている中高生や、嫌で仕方ない運動部を経験した大人のドツボにはまるテーマとその扱い方に、共感できる方は多いと思う。
となりの柏木さん 霜月絹鯊 芳文社 全12巻



オタクな高校生、桜庭雄斗と、隠れオタクの美少女、柏木琴子が繰り広げるラブコメは、ついに最終巻を迎えた。12巻にして、話数は84話。ちょうど7年分の連載となった。

留学生ティナの恋人コウは、実は柏木さんの小学校時代の同級生で、オタクであることを周囲から気持ち悪がられていたコウに何もできなかったことを、柏木さんは気にしていたのだった。そんな2人の関係修復に一役買った雄斗は、その後はコウとも仲良くなり、すっかり恋愛についてのアドバイスをもらうまでになった。

これまでずっと、雄斗に対する恋心に気付かずにいた、というよりも雄斗に対して持っている気持ちが何物であるのかに気付かなかった柏木さんも、ティナからの本気の一言と、女子同士のお泊り会を経て、自分の気持ちについて確信する。周囲から見れば、もう付き合って当たり前の雰囲気の2人は、クリスマスの日に一歩踏み出した雄斗の告白をきっかけに、受験終了後に付き合い始めることを約束する。

最終巻のいいと思えるところは、無事付き合い始めて終わりではないという点だ。恋人となってからの初デート、2人の今後も続く温かい未来を想像させるような一時が描かれる最後の数話は、これまでのぎこちないやり取りと純粋な想いを振り返ると、何とも心温まるものだった。これまでに何度もあった、柏木さんを傷つけてきたこと、格好悪いところを見られてしまったこと、それらをすべて受け入れて、これから先も柏木さんと過ごしていきたいという雄斗の気持ちに最後は胸打たれた。

作中では約1年半という短い時間を、12巻かけて丁寧に描き切った作者に、今はありがとうございますと言いたい。


◇過去の記事◇
『となりの柏木さん(1)』
『となりの柏木さん(2)』
『となりの柏木さん(3)』
『となりの柏木さん(4)~(7)』
『となりの柏木さん(8)』
かくしごと 久米田康治 講談社 既刊2巻



久米田康治が描く、漫画家漫画の第2巻。漫画家の後藤可久士は、ちょっと下品な漫画を描いているゆえに、娘の姫にそれがバレるのを徹底して阻止しようとする。

第1巻以上に、漫画家が直面する問題をギャグテイストで描いている。「絵と話が合っていない」と言われることや、うっかり本名でデビューしてしまったがゆえの悩みなどは、これはそのまま作者の実話だよな…と思うようなことだ。そして、新人賞の審査員というものが、漫画家にとってどれだけ心労であるかを語ったエピソードは、興味深い。たしかに、ダメ出しに対して「それはお前も同じだろ」と突っ込まれることが気になると、書く内容に悩むだろうと思う。

そして、毎回笑わせてくれるのが、エピソードことに付けられたタイトル(大抵は漫画やアニメ作品のもじり)と、雑誌掲載時の目次に載ったことになっている架空の作者近況コメントである。コメントでは、現実世界で起こったことが、読者受けが良いように絶妙な表現へと変形されたうえで書かれている。これを見ていると、現実の作家もこんなふうに考えながらコメントを作っているのかなと思えてきて、ニヤニヤしてしまう。

第1巻と同様、巻頭と巻末には、18歳になった姫がついに父親の仕事を知ることになる場面がカラーで描かれている。姫は鎌倉の家に置かれた箱の中に何を見つけるのか。

☆過去の記事☆
『かくしごと(1)』
紅井さんは今日も詰んでる。 原作:尾高純一  作画:野田大輔 スクウェア・エニックス 既刊1巻



世間から「天才美人棋士」と呼ばれる高校1年生の紅井小馬は、奨励会1級に属し、日々鍛錬を怠らない。しかし、そのように世間がもてはやす彼女の裏は、将棋以外のすべてが残念系女子という性格だった。彼女は、「将棋以外、したら負け」という精神をモットーに、将棋という好きなこと以外したくないから棋士を目指すというびっくり思考を持った女子だったのだ。そんな紅井さんは、密かに想いを寄せる新任国語教師、只野の根城、国語科準備室に入り浸り、残念系女子を発動しては怒られ、呆れられ、たまに励まされながら、今日も大好きな将棋を究める。

『勤しめ!仁岡先生』の作者、尾高純一の新作ということで、楽しみに待っていた作品。今度は原作者としての関わり方で、作画の方は青年誌的な絵が描ける方に任せている。振り回され系の教師、只野と傍若無人に振る舞うが先生のことが大好きな紅井さんの掛け合いは、「仁岡先生」を彷彿とさせる面白さだ。それに加えて、只野先生のことが好きな紅井さんのツンデレな言動に萌えるというのが、本作の楽しみ方。将棋を知らなくてもまったく問題ない内容で、それでいて将棋の戦法やちょっとした豆知識も知ることができる、おいしさも兼ね備えている。
たーたん 西炯子 小学館 既刊1巻



フラワーコミックスからの発売ではあるが、連載は青年誌の作品。現在43歳の上田敦は、全く冴えない28歳童貞という状態で、刑務所に入る友人から鈴という娘を預かる。それから15年、宅配ドライバーの仕事を続けながら、必死に子育てをしてきた敦だった。しかし、鈴は出生の秘密を知らないまま育ってきて、翌年には刑務所から出てくる実の父に引き取られる予定である。近い将来、いや今すぐにでも娘に事実を話さなければならない敦であったが、話を切り出す勇気もタイミングもないまま、日々を過ごしているのだった。そんな父娘の物語である。

本質的には重いテーマを扱った話であるが、気の優しい敦としっかり者の鈴というバランスが取れた親子だからこそ生まれる、爽やかで時に笑ってしまうやり取りが魅力的な作品である。敦は思春期の(しかもかわいい)娘を持ち、心配が絶えず、子育ての難しさを実感しているところだが、娘は、まっすぐいい子に育っている。クラスの中で弱い立場にいる生徒の味方になったり、憎まれ口をたたきながらも、心の底では父親のことが大好きだったり。

いつかは通り抜けなければならない、鈴が真実を知る時はいつになるのか。その時のお互いの選択が気になるところだが、今はまだ、2人の他愛もない親子関係を見ていたい気もする。
ラブラブエイリアン 岡村星 日本文芸社 既刊2巻



2016年7月から放映中のドラマにすっかりはまってしまって、原作へと流れついてきて出会った。作者本人は、本作をセリフが多くて読みにくい下衆な漫画と言い、単行本の発売すら奇跡という姿勢である。ところが、この漫画の存在を知り、本を手にした読者からはやがて大きな反響を得ていくことになり、ドラマ化まで実現したのだ。

タイトルからは、宇宙人が出てくるSFラブコメのようなものを想像すると思うが、実際は大きく異なる。物語の大半を占めるのが、手のひらサイズの宇宙人2体がたまたま不時着したアパートに暮らす、アラサー女子の言いたい放題会話劇である。もちろん、SF要素はゼロではない。宇宙人は、目的の人間を瞬間移動させてその場に呼んだり、人に本音を話させる本音光線を浴びせたりと、ドラえもんばりの働きを見せ、それが物語の展開上では必須の力となることも往々にしてある。しかし、基本は「女子の会話、時々宇宙人ならではのツッコミ」で見せる会話劇だ。

登場するアラサー女子は、調理師、美容師、歯科衛生士、検事。皆仕事は一生懸命やり、知性も感じられる(例えば、彼女らの相撲知識にはびっくりである)。変に男に媚びる奴なんてくそくらえという態度だし、芯の強さも持っている。だからだろうか、本音で相当な会話をしているはずなのだが、それが嫌味にならず、むしろスカッとした気分で読んでいられるのだ。

宇宙人も、基本は地球人を野蛮で知的レベルに劣ると見下し、「ココが変だよ、地球人」的な指摘をすることがあるが、真っ当な正論なので怒る気にもならない。NASAに連絡されることを極端に恐れたり、意外とアパートの面々に愛着を感じていたりと、可愛くて憎めない面もある。

3巻は出るのか。それが目下の心配事ではあるが、ドラマ化の流れにうまく乗り、何とか発売にこぎつけてもらいたいところだ。
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