ヤンデレ彼女 忍 スクウェア・エニックス 既刊2巻
しばらく更新していなかったものの、ここまでの間に300アクセスを突破しました。ありがとうございます。
ヤンキー×デレで「ヤンデレ」のギャグ漫画。前巻から4ヶ月で出た、第2巻。ドラマCD化も決定したという。
作者曰く、「サザエさん的な時間の因果律」(季節が過ぎ去ってもキャラクターは歳をとらない)が適用され、前の巻ではバレンタインデーの企画があったにも関わらず、今回は主に夏の企画が掲載されている。また、新キャラとして、強面でいて弱気なレイナの父親も登場。
今回は、前回と比べて、さらにメタなネタが多くなったように思う。例えば、プールのシーンで、水泳帽は絵的にあり得ないといった話など。
田中の妹、真夜美が痛み(=快感)を求めてレイナにちょっかいを出すのは相変わらず。そして、影が薄いのに頑張ってでしゃばる白鳥(このキャラは、作者のギャルゲ経験が基になっているらしい)も相変わらず。新たに登場する、レイナのライバル校の背の小さな不良や、バイト先の変態店長などのキャラクターは、レギュラー化するのだろうか。このパターン、これからどう発展させていくのかが、連載の続く重要なポイントになりそうな気がする。
その中で、目を惹くのは、レイナの父、竜崎紅一郎のキャラクターだ。強面なのに真面目で、実は対人恐怖症の教師。見た目の怖い人物が、「僕にはできるだけ話しかけないでくれ」と言うものだから、ますます生徒の恐怖心を煽ることになってしまう。田中との絡みも、楽しみ。また、レイナの母、蘭との関係は、田中とレイナの未来を想像させる、ちょっと微笑ましいものになっている。
そして、いつもはクールな田中が、レイナの水着姿や浴衣姿のを見るとなると、いきなりテンションが上がるシーンも多く、田中の二面性がよく現れていている。
恋することの魅力が伝わってくる雰囲気は健在。ギャグの側面を盛り上げつつ、物語がどう進むのか、今後の展開が見どころ。
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