神のみぞ知るセカイ 若木民喜 小学館 既刊7巻
天才ギャルゲ少年の、リアル女子攻略ストーリーの第7弾。今回は、初の長編ということで、攻略する女性は、かつて主人公の家の隣(正確には斜め隣)に住んでいた、鮎川天理の1人。
幼馴染みが登場するというだけでも、重要と言える今回の話。しかも、その幼馴染みにはこの物語の重要伏線も含まれているという事態。いよいよ、物語が大きく動き出すというところか。ヒロインの設定は、内気な性格、内に潜む別の人格など、どこか以前のヒロインたちのパラメータを併せたようなもの。メインとして登場する回は終わったものの、今後も登場が予想される。
世界の終わりが主人公の恋愛によって左右されるという、いわゆる「セカイ系」のような展開になるのか、それとも、他の道筋が用意されているのか、気になるところ。
少しずつ変化が訪れているのは、表紙も同じ。6巻辺りから、今までよりも単行本の内容に沿った表紙になってきている。過去の出来事がテーマの今回は、幼き頃の主人公。眼鏡をかけていない。
一方、変化がないのは、巻末の4コマの面白さや、神の面とオタクの面という二面性を持った主人公のギャップに、ヒロインの魅力。良い面が失われず、楽しい話が続いて欲しいと思ってしまう。
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