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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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ZOMBIE-LOAN PEACH-PIT スクウェア・エニックス 既刊12巻




紀多みちるは、友達の使い走りにされてしまうような、気弱な高校生。両親を亡くし、親戚の家に引き取られた。実は、死者や死ぬ間際の人間の首に、黒いリングを見るという特殊な能力の持ち主でもある。しかし、本人は眼鏡を掛けることで、その能力を封印していた。ある日、ひょんなことからみちるは、同じクラスの橘思徒(シト)と赤月知佳(チカ)の首に黒いリングを見てしまう。みちるの特殊能力を知った2人は、その能力を彼らのバイトに利用しようと決める。彼らのバイト先は「Zローン」。「命の融資」を行うところ。実は、シト・チカの2人は、事故で1度死んだところを、Zローンとの契約で救われたゾンビであった。2人は、Zローンとの契約によって多額の借金を抱え、その返済のためにそこで働いているのだった。そんなこんなで、2人の少年と1人の少女の物語が始まる。
アニメ化もされた作品。

本作のテーマを一言で表せば、命ということになるだろう。2人の少年は、ともに生と死の境目のゾンビという形で存在する。それでも2人は生を手に入れようともがく。それに対して、みちるは生に対するこだわりが薄い人生を送り、後に考え方が変わる。チカの友人の芝は、生に絶望し、それでいて生にしがみつくという矛盾を生きる人間として描かれる。さらに、不老不死を求めるマッドサイエンティストによって作られた、魂を持たないゴーレムの少女、不老不死を願う老翁など、命とは何かと考えさせる場面が多い。

本作の特徴には、哲学的な概念や、古来の伝説を多く取り入れて物語を構成している点がある。例えば、哲学的な概念としては、アカシック・レコードや、シュレディンガーの猫がある。伝説としては、始皇帝の命を受けて不老不死の薬を求めたという徐福、黄泉の国から帰るイザナギの話などが挙げられる。他には、独特の精神世界の描写が多いのも特徴である。作者の創作に対する意欲が感じられる作品だ。PEACH-PIT作品の中では、初めて単行本が2桁台に乗った作品である(その後『しゅごキャラ』が10巻を突破)。物語も佳境に入ったように思われるだけに、このまま良い形で連載が続くことを願う。


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アニメは観てました。
黒きオーラ URL
原作コミックは未読で、アニメを視聴しました。紀多みちるを桑島法子さんが好演されてました(桑島法子ファンなもので)。
第一印象として、男子同士がやたら親密だったり、百合っぽいシーンがあったり、女性読者向けのサービスてんこ盛りなのかな、と思いました。
「死」をテーマに紡がれる物語が、なかなか深いです。
生き返った代償にローンとして金銭を支払って生きていく、この設定に惹かれました。
金銭=生きる為の代価
これは死者も、我々生者も変わりませんね。ある意味、真理かも・・。
生と死を、ユニークな視点で真摯に描かれていたと思います。

S. Kさんのレビューをきっかけに、機会あれば読んでみたくなりました。
2009/11/01(Sun)01:27:24 編集
原作もお勧めです
S・K
>黒木オーラさん

コメントありがとうございます。
実は、この話、初めから良いと思っていたわけではありませんでした。
「違法ゾンビを狩る」なんて言いますし、一見残酷なような感じもします。でも、原作の3巻を読んで印象が変わったのを覚えています。

これが推理もののドラマや漫画だとしたら
ただの脇役の死として
悼まれることもないだろう
「死」は物語の材料でしかないからな
だが…
現実は違う
誰かが死ねば
ああして涙を流す人間だっている

という台詞が出てきます。この部分は、アニメ化されたところでもあります。
ここから、徐々にこの物語に惹かれていったのです。

確かに、BL的な要素があるのも否定できないですがw
美系の男が続出するのは、Gファンタジーの特徴でしょうか。
2009/11/01(Sun)16:22:15 編集

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