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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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神のみぞ知るセカイ 若木民喜 小学館 既刊7巻



天才ギャルゲ少年の、リアル女子攻略ストーリーの第7弾。今回は、初の長編ということで、攻略する女性は、かつて主人公の家の隣(正確には斜め隣)に住んでいた、鮎川天理の1人。

幼馴染みが登場するというだけでも、重要と言える今回の話。しかも、その幼馴染みにはこの物語の重要伏線も含まれているという事態。いよいよ、物語が大きく動き出すというところか。ヒロインの設定は、内気な性格、内に潜む別の人格など、どこか以前のヒロインたちのパラメータを併せたようなもの。メインとして登場する回は終わったものの、今後も登場が予想される。
世界の終わりが主人公の恋愛によって左右されるという、いわゆる「セカイ系」のような展開になるのか、それとも、他の道筋が用意されているのか、気になるところ。
少しずつ変化が訪れているのは、表紙も同じ。6巻辺りから、今までよりも単行本の内容に沿った表紙になってきている。過去の出来事がテーマの今回は、幼き頃の主人公。眼鏡をかけていない。
一方、変化がないのは、巻末の4コマの面白さや、神の面とオタクの面という二面性を持った主人公のギャップに、ヒロインの魅力。良い面が失われず、楽しい話が続いて欲しいと思ってしまう。


●過去の記事●
『神のみぞ知るセカイ(1)~(6)』
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GOSICK 原作:桜庭一樹 作画:天乃咲哉 キャラクター原案:武田日向 富士見書房 既刊4巻



舞台は1924年のヨーロッパ、架空の小国ソヴュール王国。その王国の領土内、アルプス山脈沿いにあるのが、聖マルグリット学園。学園の図書館で、極東の国からの留学生、九城一弥は少女ヴィクトリカと出会う。彼女は、退屈しのぎに謎を解くのが好きである。一弥がヴィクトリカに振り回されつつも、共に冒険して絆を深めていくというミステリー。
原作は、人気のライトノベル。現在は、新たに一般向けの装丁にした文庫が続々刊行されている作品。2巻の途中から4巻の序盤までが、原作の第1作に当たる長編で、その他の部分が短編という構成。

原作の世界がよく描かれている作品。アルプス山脈沿いの自然、都会の街並み、学園の敷地、人々の服装など。絵も綺麗。また、この作品を魅力的なものにしている存在、ヴィクトリカも描写も良い。時に冷酷なまでに無表情で、時に子どものようにはしゃぎ、時に顔を赤らめる姿が、とても愛らしく表現されている。
この作品、一見ゴスロリ的な要素がありつつも、非常に重い要素を提示するという部分も持っているのが特徴。例えば、4巻で終結を迎える長編では、各国出身の子どもの殺し合いを用いた大々的な予言が重要な鍵になるなど、内容的には残酷な部分がある。第一次世界大戦の解説が、若干弱く、テーマの重さが活きてこないと言えなくもない。もちろん、これは読者層を考えると仕方ないことかもしれないが。微笑ましい短編の方が、漫画向きかもしれないと思ってしまう。特に、4巻の短編は、微笑ましいストーリーが多く、和む。
「このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版2010」の結果が公表されました。総勢43人による投票の末、2009年に最新巻を出した165タイトルがランクインしました。今後の作品選びの参考に、役立てばと思います。

43人のブロガー・サイト管理人が選んだ 『このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版2010』
ささめきこと AIC制作 2009年10月~12月

梅枝高校1年生の村雨純夏は、勉強ができ、運動神経も抜群。ところが、背が高く、男勝りな自分にコンプレックスを持つ。そして、同性の親友、風間汐に恋心を抱いている。一方、風間は可愛い女の子が好きという性格。すぐ近くに、自分のことを好いてくれる女子がいるにもかかわらず、風間はそれに気付かない。純夏は、親友ではあっても恋愛対象としては自分のことなど眼中にない汐の一言一言に、時に傷つき、時に元気を与えられ、日々を送る。ある日の放課後、2人は、自分たちの教室で女子生徒同士がキスをしているのを目撃してしまう。その正体は、同じクラスの蓮賀朋絵と、当麻みやこだった。やがてその4人は、女子のための部活、「女子部」を作ることを決める。

心理描写が丁寧で、時に切なく、時に笑えるシーンがある、メリハリの利いた構成が、物語に明るさを添える。序盤から中盤は、切ない展開も多かったが、第12話など、青春の1ページと言えそうな話も入り、恋愛部分に寄りすぎない展開となっている。また、妄想してハイテンションになる純夏の描写も面白い。
本作の重要テーマは、大切なものは実はすぐ近くにあって、案外見落としてしまうということ。途中、純夏はひょんなことから同級生のあずさから、同人誌の制作を手伝わせられてしまう。その頃から、汐は純夏のことが気になってしまう。汐が純夏への気持ちに気付き始めたかというところで、物語は終わりを迎える。原作は読んでいないが、単行本の紹介によると、この先、2人の関係に変化が生じてくるという。非常に円満な終了を迎えた本作だが、第2期もあり得るのかと考えてしまった。
また、同級生の朱宮や、汐の兄、範夫の存在も面白い。前者は人気女性モデル、後者は人気女性作家を装った男性である。ところが、この2人は女性から意図せぬ人気を得ることになってしまう。特に、朱宮の女装姿である山崎アケミは、汐の心を鷲掴みにし、純夏を悩ませる。
本来的には、悲劇的な要素に溢れた作品である。何しろ、純夏は汐が好き、汐は朱宮扮する山崎アケミに興味を持ち、朱宮は純夏のことが好き。さらに、同級生の女子、あずさも純夏のことが好きである。それぞれの想いの強さに違いがあるとはいえ、ここからでき上がるのは、片思いの連鎖である。それでも、本作はこれらの要素をむしろコミカルな要素へと昇華し、暗さを感じさせない作りになっている。
これを機に、原作への興味が刺激される作品であった。

公式HP
「このマンガが凄いから読め!(仮称)γ版2010」へのお誘いを受け、当ブログ管理人評価による、年間ベスト5を発表します。
参加資格、及びランキング該当作品の基準は、こちらを参照のこと。まだまだ間に合いますよ。
なお、ランクインさせたいながらも、私が最新刊まで到達していないという理由から、ランキングから除外する作品もあります。そちらについては、次点としてまとめました。次点作品の紹介は、当ブログの各作品紹介をご覧ください。


★年間ランキング★

○1位 『さよなら絶望先生』久米田康治/『週刊少年マガジン』連載
2009年には、第16・17・18・19集が発売された。
もう様々なところで評価されていて、何を今更と思うだろうが、今年発売された4冊の単行本に対して評価を下すという意味で、1位にしたい作品。とにかく、勢いが衰えない。各話の流れはもはや定着したと言っても良く、特別新しい展開が始まったとは言えない。それでも、ネタの危険さやブラックさは、ますますアップしたように思え、鋭さは相変わらず。これは評価したい。

●2位『神のみぞ知るセカイ』若木民喜/『週刊少年サンデー』連載
2009年には、第3・4・5・6巻が発売された。
ギャルゲの天才少年が、ギャルゲ理論を用い、現実の女の子攻略に挑むストーリー。連載当初は、ストーリーの形式上マンネリ化が心配と噂されていたが、そのような不安を払拭すべく、様々な試みに挑戦した作品。現在は、「連載が続くから、新しいことができる」→「新しいことができるから、飽きが来なくて連載が続く」という好循環に入っているような気がする。

○3位『ローゼンメイデン』PEACH-PIT/『週刊ヤングジャンプ』連載(月1回)
2009年には第2巻が発売された。
こちらも、既に様々なところで評価された作品。一度中途半端に終わってしまったものの、掲載誌を移しての連載再開。世界観の紹介に重点が置かれた第1巻とはがらっと変わり、物語が核心に向け動き出したのが、第2巻。相変わらず、作画、ストーリーともに良い。2009年に単行本が1冊しか出ていないのが残念。

●4位『御伽楼館』天乃咲哉/『コミックエール!』連載
2009年には、第2巻が発売され、これをもって完結。
『コミックエール!』の創刊とともに連載が開始され、休刊とともに連載が終了した作品。双子の姉妹が営む人形店は、少女に限り、大切なものと交換に人形を貸し出す。貸し出された人形が引き金となり、物語が始まる。時に人間の暗部を映し出す物語も、全体としては心温まるもの。連載終了が残念。今回を逃すと評価の機会がないので、第4位に。

○5位『幻影少年』万乗大智/『クラブサンデー』連載
2009年に第1巻が発売された。
今年は、オンラインの『クラブサンデー』から、多くの作品が単行本になって出版された年である。その中で特に注目なのが、本作。心理学的な要素を盛り込んだ少年漫画という立ち位置が魅力。この先、主人公の人間的な葛藤が描かれると、さらに面白くなっていきそうである。

■次点①『S線上のテナ』岬下部せすな/『まんがタイムきららフォワード』連載
□次点②『勤しめ!仁岡先生』尾高純一/『月刊少年ガンガン』連載

改めて見直してみると、色々な雰囲気の作品が入り混じった年間ランキングになったように思います。
ただし、比較的1話完結に近い作品が多い傾向が見られると、後で気付く始末… 長い作品を、じっくりと腰を据えて読むのは大変なものです。
来年も、様々な作品に出会えたらと思っています。
幻影少年 万乗大智 小学館 既刊1巻



秋月サトワは、人の脳波と同調することで、人の心の中に入る能力を持つ。行きつけの喫茶店を営む少女、小川水音の命を救ったことがきっかけで、水音にその能力を買われる。カフェの2階にひっそりと事務所を設置し、そこに現れた依頼人の願いを叶え、人を救うことに。サトワは依頼人の関係者の心の中にダイブし、問題を解決していく。

精神科医が人の夢の中に入っていくという近未来を描いた、筒井康隆の小説『パプリカ』の少年版とも思える内容。どのようにして依頼人の心に平静が訪れるのか、そこに至るまでのミステリー的な要素が魅力的な作品。それほど複雑でないにしても、毎回謎解きのような展開で物語が進むことが多い。意識不明の状態に陥ってしまった者、頑なに口を閉ざした者など、決して心の内を語ることのない人間の内奥には、それぞれ熱い思いが潜んでいる。それをサトワが解きほぐしていくことで、依頼人の心に一筋の光が射す。
絵は普通といったところだろうか。しかし、全体として謎めいた雰囲気が醸し出されていて、独特の世界観がある。サトワは常に冷静で、金銭など世俗的なものへの関心が薄い人間として描かれている。作者の巻末コメントによると、今後はサトワの人間的な面がもっと描かれていくらしい。今後も期待できる。
ヤンデレ彼女 忍 スクウェア・エニックス 既刊2巻



しばらく更新していなかったものの、ここまでの間に300アクセスを突破しました。ありがとうございます。

ヤンキー×デレで「ヤンデレ」のギャグ漫画。前巻から4ヶ月で出た、第2巻。ドラマCD化も決定したという。

作者曰く、「サザエさん的な時間の因果律」(季節が過ぎ去ってもキャラクターは歳をとらない)が適用され、前の巻ではバレンタインデーの企画があったにも関わらず、今回は主に夏の企画が掲載されている。また、新キャラとして、強面でいて弱気なレイナの父親も登場。

今回は、前回と比べて、さらにメタなネタが多くなったように思う。例えば、プールのシーンで、水泳帽は絵的にあり得ないといった話など。
田中の妹、真夜美が痛み(=快感)を求めてレイナにちょっかいを出すのは相変わらず。そして、影が薄いのに頑張ってでしゃばる白鳥(このキャラは、作者のギャルゲ経験が基になっているらしい)も相変わらず。新たに登場する、レイナのライバル校の背の小さな不良や、バイト先の変態店長などのキャラクターは、レギュラー化するのだろうか。このパターン、これからどう発展させていくのかが、連載の続く重要なポイントになりそうな気がする。

その中で、目を惹くのは、レイナの父、竜崎紅一郎のキャラクターだ。強面なのに真面目で、実は対人恐怖症の教師。見た目の怖い人物が、「僕にはできるだけ話しかけないでくれ」と言うものだから、ますます生徒の恐怖心を煽ることになってしまう。田中との絡みも、楽しみ。また、レイナの母、蘭との関係は、田中とレイナの未来を想像させる、ちょっと微笑ましいものになっている。
そして、いつもはクールな田中が、レイナの水着姿や浴衣姿のを見るとなると、いきなりテンションが上がるシーンも多く、田中の二面性がよく現れていている。
恋することの魅力が伝わってくる雰囲気は健在。ギャグの側面を盛り上げつつ、物語がどう進むのか、今後の展開が見どころ。


▲過去の記事▲
『ヤンデレ彼女(1)』
意識しているわけではないのですが、気付いたらスクウェア・エニックスの漫画が多くなっていたように思います。そこで、1つ。

たかひろ的研究館

スクウェア・エニックスや、旧エニックスの漫画について取り扱うサイト。この会社の漫画の特異性など、研究的な要素を持っているのが特徴。もちろんのこと、各作品についても、詳しい解説があります。さらに、リンク先のブログまで含めると、相当な情報量になります。週2回の更新。
シューピアリア・クロス ichtys スクウェア・エニックス 既刊1巻



人間と魔物が戦う世界に生きる勇者、エクサは、魔王討伐に立ち向かおうと決意する。魔王、シーラは、生きるものを殺すことに疑問を持つエクサの生き方に興味を持ち、自らの正体を隠して勇者と共に旅を始める。ところが、旅を続けるうちに、勇者への恋心が芽生えていく。本来の敵同士が繰り広げる、禁断の恋の物語。

圧倒的な画力が魅力なのが、この作品。エクサとシーラの関係だけでなく、人間と魔物のクォーターのアンジェリカや、貧乏育ちのラクシュリなど、自らの出自に苦しむ人物が多く登場するという特徴がある。生まれという、変えられない宿命とどう向き合っていき、自分をどう受け入れていけば良いのかという点が、作品の重要テーマのひとつとなるだろう。この巻では、魔物の血が入っているゆえに人間に虐げられてきたアンジェリカが、祖父である魔物と出会う話が切ない。

そして、本筋である、勇者と魔物の恋の行方はどうなるのだろうか。シーラは、いちいち完璧な勇者に対して好意を抱く一方、悩みをひとりで背負いこみ、皆の前では完璧な勇者であろうと努めるエクサの姿を見て、相手の格好悪いところも含めてすべて受け入れたいと密かに思う。エクサも、徐々にシーラへの想いに気付きつつある。2人の行く先に待つのは、明るい未来か、それとも悲劇なのか。今後の展開に注目していきたい。
xxxHOLiC CLAMP 講談社 既刊15巻



四月一日君尋(わたぬき きみひろ)は、アヤカシが見えるという自分の持って生まれた性質に悩んでいた。ある日、ふと通りかかった店に誘われるように入っていくと、次元の魔女と呼ばれる侑子の元に辿り着く。その店は、願いを叶える店。対価さえ払えば、どんな願いも叶えられる。四月一日は、アヤカシが見えないようになりたいと願う。しかし、その対価は相当なものであり、その対価を支払い終えるまで、四月一日は侑子の店で働くことになってしまうのだった。侑子の元には、様々な客が訪れる。心に何かを抱えた人、解決して欲しい事件を抱えた人、人間以外のものも。四月一日は、バイトという名目で、侑子に付き合わされたり、客の元に送られたりして、客の対応を手伝わされる。その中で、四月一日は時に不思議な、時に教訓的な出来事に出会っていくことになる。

各話、何かと考えさせられる要素があるのが、魅力的な作品。オカルトファンタジーと称される作品とはいっても、扱われるテーマは普遍的なものである。人間の心の暗部、ことばに縛られる人間、動植物に対する人間の驕りなど。例えば、どんな願いも叶えるためには対価が必要で、うまい話など、そうあるものではないというテーマは、多くの依頼人に共通している。対価が必要だということを理解できない、あるいはわかろうとしない人間に待つのは、厳しい未来である。対価が必要な点では、四月一日も例外ではなく、彼は毎日のように侑子の店で働く。また、アヤカシを遠ざける能力を持つのは、自分の嫌いな百目鬼という男である。それでも、四月一日はめげずに日々の労働をこなす。対価を支払おうと勤しむ四月一日に明るい未来は待っているのか。
その他にも、狐のおでん屋、座敷童のバレンタインチョコなど、微笑ましいエピソードもある。

各巻とも、装丁に凝っている点が特徴。作品の妖艶な雰囲気を反映した表紙は、非常に綺麗である。本全体が雰囲気作りに貢献している。
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