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自分が読んだ漫画の記録です。昔読んだものから最近のものまで、少しずつ揃えるつもりです。 コメント、トラックバック、お気軽にどうぞ。
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恋愛専科 ミズタマ 芳文社 既刊2巻



名門の私立女子校、櫻小路学園に置かれた特別クラス、「恋愛専科」。クラスに主席の条件として課せられたのは、新任の男性教師である、担任の薮田信太とキスをするということ。生徒がそれぞれの思いを抱え、課題と向き合う中、中間試験が実施されることになる。

女子校に飛び込んだ教師のハーレム物語の第2弾。今回は、表紙にもなっている苗木香澄にまつわる話が多い。異性が苦手という面で、担任と通じ合う部分を感じたり、担任と二人っきりで半日過ごすという中間試験の課題に対して自分なりに奮闘したりと、様々なエピソードに登場する。大人しく、控えめな性格の彼女だが、体力測定では、また新たな側面を見せる。今巻の主人公と言っても良い存在で、魅力が存分に発揮されていたのではないだろうか。

生徒数名が担任を尾行する話など、コミカル描写にもますます磨きがかかっている。それでいて、生徒の内面に変化を感じられる挿話も随所に散りばめられている。ギャグ調の話と、ちょっと良い雰囲気のエピソードが互いを引き立て合っている、メリハリの利いた構成のお陰で、楽しく読み進めることができた。各生徒の魅力も十分に発揮されてきている。理事長が恋愛専科に何を期待しているのかという点も、徐々にだが明らかになってきたように思う。第3巻の発売が待ち遠しい。


●過去の記事●
『恋愛専科(1)』
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魔法行商人ロマ 倉薗紀彦 小学館 既刊4巻



魔法使い少女ロマと、家来のミィノは、人間の欲望(クレシャ)を対価に魔法具を無料で配る。特に大きな欲望を抱えた中高生達は、己の欲望に飲み込まれるか、それに打ち勝つか。

順調に巻数を増やしている本作は、4冊目の単行本を世に出すことになった。話数にしては、20話を迎えた。話の筋としては非常にシンプルながらも、若さゆえに生まれる欲望について考えさせられる珠玉の5話が収録されている。

「もう1人自分がいたら…」という、誰もが1度は願うような望みが叶ったら、どんなことが起こるか。そんな題材を扱ったのが、第16話「ゴズリットの葉針」。コピーに面倒なことを押し付け、楽しいことだけをしようとする本家本元に対して、コピーが反旗を翻すという展開は、特に物珍しいわけでもない。それでも、コピーを消すにはお互いが殺し合うしかないという隠された真実はダーク過ぎる。しかし、ラストは、その後増えてしまったコピー達が話し合いながら義務を分担し合うという、コミカルな描写に落とし込んであり、読後感はあまり重くない。

ツインテールでツンデレの小学生の女の子が、親戚のお兄ちゃんに振り向いて欲しいと思い、大人の姿を手に入れるのが、第17話「ペジュラの短剣」。ギャグ調で進んでいく物語のラスト、少女は大切な事実を知り、満足げな顔で魔法具を返す。少女の後姿を眺めるロマの優しい表情が印象に残る。

第18話「マクロデウスの遊戯盤」は、平凡な遊びに退屈した高校生達が、スリルを味わいたいという誘惑に駆られ、魔法具に手を出すという話。生身の人間がすごろくの中で起こっている出来事を実際に体験するという設定は、映画「ジュマンジ」と似たモチーフである。続々仲間を失った先に行き着く結末は、読んでのお楽しみ。

「悔いのない高校時代を送りたい」という非常にまっとうな願いも、独りよがりのものになってしまってはいけないという教訓に満ちた話であるのが、第19話「メルドランドの闇晶石」。意思を操る石という密かな駄洒落もポイント。

第20話「ダヴァランの彩具」は、時間がたっぷりあればなという女子高生の願いを叶えるところが始まり。ところが、彼女の願いの裏には、本人も気付かないもっと別の欲求があった。自分にとって大切なものに気付かされ、一歩踏み出す勇気を得た主人公の姿が清々しい。

初期の頃と比べると、実に結末がバラエティに富んできて、面白くなっているなと思っているうちに、何と連載の方は間もなく最終回を迎えるとのこと。おそらく次の巻が最終巻となるだろう。最後まで見守っていきたい。

★過去の記事★
『魔法行商人ロマ(1)』
『魔法行商人ロマ(2)』
『魔法行商人ロマ(3)』


****
未曾有の大震災は、津波、放射能漏れと、我が国に様々な影響を及ぼすこととなりました。また、被災者の方々の生活は、未だに厳しい状態にあると言わざるを得ません。管理人の家が東京電力から電力の供給を受けていることもあり、少しでも自分にできることをと思い、節電に努めるべく休止していた本ブログは、本日をもって再開いたします。計画停電が行われている時間帯や、電力の使用がピークを迎えるといわれる時間帯を避け、少しずつ発信していけたらと思います。今後とも、よろしくお願いします。
****
東北関東大震災で被災した方、また、被災した方の関係者の方、心からお見舞い申し上げます。

ご存じの通り、東北関東大震災を受け、電力不足の懸念から計画停電が行われています。停電中でなくとも、不要不急の電力使用は控え、節電に努めることが大切なのは、言うまでもありません。

本ブログなど、まさに不急(「不要」とは言いたくないです!)の内容を取り扱ったものであるため、しばらくの間、新しい記事のアップを取りやめようと思います。再開の時期は未定ですが、少なくとも3月中はお休みします。

2月は個人的な事情で忙しかったため、あまり記事をアップできませんでした。その上3月も休止となると、最近の記事が非常に少なくなってしまい、残念な気持ちもあります。しかし、このような非常事態の中、少しでも協力できることがあればという思いから、新着記事を休止という結論に至りました。

計画停電は4月中も続くそうなので、いつ頃の再開が妥当かは、判断が難しいところです。追々報告します。
ひきょたん!! 久遠まこと 角川書店 全3巻



身近な秘境探検をテーマにした部活コメディーの第3巻。夏休みの海、秋の体育祭、12月のクリスマスパーティーと、非常にオーソドックスな行事を秘境探検部なりに楽しむ。

今回は、『新世紀エヴァンゲリオン』のデザインを借りた表紙に。裏表紙は銀色を基調としたデザインになっていて、芸が細かい。

お色気は、3巻に来て最高潮に。パンツを見せる、お尻を見せる、そして胸まで見せる。彩花が犠牲になるお約束は果たしつつ、他のメンバーの露出度も相当高くなっている。

それでも、お色気シーンの後には、適宜それをギャグにしたシーンがあり、話がギリギリのところで下品な方向へ行かないようになっている。この辺りのバランス感覚には、素晴らしいものを感じる。実際、スカートが破れパンツ丸見え状態の未来が、「ここまでなの…!? もう立ち上がる事すらできないの…!?」と言ったところで、圭太が自らの上着を差し出すシーンは、やり取りのシリアスさと実際に起こっていることのギャップが激しすぎて、思わず吹き出してしまった。

漫画版『涼宮ハルヒの憂鬱』の表紙デザインに酷似した第1巻の表紙が大きな話題になってから、約1年。3巻を迎えた本作は完結となった。前巻で登場した新キャラ「ひほたん」が、秘境探検部の面々に馴染んできたところでの終了は、やや寂しい。おバカでありながらもシュールな笑いを提供する本作は、案外貴重な存在であった。身近にある何でもないものを秘境とみなして大げさに語る本作は、実はしっかりと言葉で笑わせることができる作品であったように思う。連載は終わっても、きっと秘境探検部は今日も秘境探検に出掛けているだろうなと思いを巡らし、本を閉じた。


◆過去の記事◆
『ひきょたん!!(1)』
『ひきょたん!!(2)』
そんな未来はウソである 桜場コハル 講談社 既刊1巻



佐藤アカネは、他人が嘘をつくと、すぐにわかってしまう。大橋ミツキは、他人と目が合うと、その人の未来が見えてしまう。ある日、ミツキがアカネの未来をずばり予想したのをきっかけに、2人はたまに話す関係になる。アカネが見せた鏡に映った自分と目が合い、偶然にもミツキは自分の未来を知ることになる。その未来とは、同じクラスの高山君とミツキが結婚するというものだった。当事者が未来を知らされると、その未来が変わってしまうかもしれないという説明を聞き、多少の責任を感じたアカネは、ミツキと高山君を近づけるため、策を講じることを決意する。しかし、当の高山君は、ミツキのことが気になっているのに、一歩を踏み出せない。そして、クラスの他の女子が高山君を狙いだして、状況は複雑に。人との関わりを最小限に抑えたいという切実な気持ちから行動を始めたのに、むしろどんどん人を惹きつけ、自分のペースを乱されていくアカネ。突如運命の人を意識せざるを得なくなってしまったミツキ。2人の運命はいかに。

他人が嘘を言っていることがすぐにわかる少女、他人の未来が見えてしまう少女に、自分を好きになった人が必ず災難に遭うという少女。本作には、不思議な特徴を持った少女が結集する。そんな特殊事情を抱えた人が相互作用をしたら、一体どんなことが起こるのか。本作は、そのような疑問に対する一種の思考実験だ。

本作の魅力の1つが、大真面目に発せられる大ボケ発言。帯にもある、「結婚を前提に付き合ってください 大橋ミツキと」(佐藤アカネの台詞)、「アカネちゃん 私に「男の人をトリコにする方法」を教えて下さい」(大橋ミツキの台詞)など、思わずギョッとしてしまうような台詞を、登場人物達は大真面目な顔で発する。このような発言が文脈の中に収められることで、思わず吹き出してしまうようなシーンが作られていくのだ。

この「大真面目」という部分が、本作に笑いを生む鍵になっている。例えば、アカネが2人の仲を進展させようとしておかしな脚本を作る話では、脚本のアカネ、台本を忠実に演じようとするミツキと高山と、3人はいたって真面目。誰も奇をてらったわけでもないのに、ぎこちないやり取りの男女の会話は、結果的にコメディとなってしまう。

背景の少ない非常にシンプルな作画、1話当たり10ページという短い構成には、時に物足りなさを感じることもある。淡々と進んでいくページ・コマが特徴の作品。


◎2月が個人的に忙しく、約1か月振りの記事となってしまいました。1月の末から2月にかけて発売した単行本の記事も、追ってアップしていく予定です。
銀塩少年 後藤隼平 小学館 全4巻



互いのことを想うがゆえに、離れていく2人。ミライは、幸田と付き合うという道を選択し、マタタキは写真賞入賞後、ミライへの想いを伝え、スペインへ渡る。しかし、未来をうつす写真について知ったミライは、マタタキを追ってスペインへ。そして、写真について何かを知る幸田が取った行動とは。未来写真をめぐる物語が、ついに完結する。

1人の人を思い続けるという純粋な心を持った一面と、写真にかける情熱の2つを持った、ちょっと弱気な主人公を呈したジュブナイルの決定版。最後の最後まで、このスタイルは崩さなかったように思う。それこそ、「必ず最後に愛は勝つ~♪」なんて歌がバックに流れそうな、純情な物語だった。

高校生のマタタキにとっての、年上で強力な恋敵になる幸田は、終盤でかなり悪者扱いされてしまっていた。主人公のマタタキが持つ、純粋に人を想う心を対比によって際立たせるには、その展開もありかとは思う。しかし、それでは幸田の気持ちは純粋ではなかったのかというと、そんなことはないはずだ。幸田もまた、ミライのことを好いていた。また、幸田から見たマタタキという存在は、きっと強力なライバルだったのであろう。だからこそ、ミライの気持ちを利用して、自分に有利な選択を迫ってしまった。この辺りの幸田の心情も描くと、物語に深みが増したようにも思うが、主題はぼやけてしまう。本作は、主人公に寄り添う純情路線を選択した。

写真は、現実の一瞬を切り取って表現することに優れている。それと同時に、写真には限界がある。写真はレンズを通した光の情報をありのままに表現するだけである。人間の認知はそれとは異なる。人間は目から入った情報を取捨選択し、脚色も行う。いわば、人間は見たいものを見るとも言えるのだ。もしも、ありのままを提示するに過ぎないはずの写真に、人間の強い思いが反映されることがあるとしたら、それはどのようにして可能になるのか。本作を読んでいると、そんなワクワクするような問いに思いを馳せることができる。

物語のラストで、「うつりゆく一瞬には永遠の輝きがひそんでいる」という言葉が出てくるように、時に切り取られた一瞬が、かえって動画では表現しきれない永遠を表現することがある。本作には、瞬間の煌めきを表現する写真の魅力が存分に詰まっている。


◎過去の記事◎
『銀塩少年(1)(2)』
ヤンキー君とメガネちゃん 吉河美希 講談社 既刊21巻



冬期講習も終了し、いよいよ受験勉強も追い込みの時期を迎えた。冬期講習で神戸太陽に出会ったことから、品川は勉強への向き合い方を変え、受験生として大きく前進することになった。そんなこんなで受験一色に染まるかと予想されたクリスマスと年末年始、品川は相変わらず他人の問題に巻き込まれ、断ることのできないお人好しの性格を発揮するのだった。姉の海里と元生徒会長である秋田とのこと、母親の帰宅、揚羽工業の四天王達の留年問題など、品川の周囲には事件が絶えない。もちろん、今回の表紙を飾る青筋学園のメンバーも登場する。

受験や進路、勉強が大きな割合を占めた20巻に対して、21巻はその裏で起こる様々なエピソードを取り上げる巻となった。前半の多くの部分を割いて描かれる、品川姉弟に秋田を加えたエピソードは、姉と弟の絶妙な距離感を持った関係を浮き彫りにする秀逸なエピソード。ほろっとさせる展開を見せながら、最後のところで落とす描き方もうまい。

そして、これまで品川の家族で唯一登場することのなかった、品川の母親がいよいよ現れる。国際弁護士ながら、まったくの普通の主婦のような行動を見せる母親は、アウトローな超有名外科医の父親と好対照を成している。息子を思う母親の行動を、度が過ぎたおせっかいとして煙たがっていた品川が、ふと母親の優しさに触れて考えを改める場面は、心温まる場面。

その他、現在の生徒会を運営する香川・北見らのエピソードも掲載されている。とんでもない問題児、川崎兄弟との格闘、北見の家で開催されたクリスマスパーティーなど、受験勉強に励む品川達の裏で起こっていた出来事に、少し前までの本作の雰囲気を思い起こして、懐かしさを感じた読者もいるのではないだろうか。北見の妹、まゆも登場するという演出もにくい。

ちなみに、カバーを外したところに現れるスペシャルゲストの漫画は、個人的には今回が最もツボだった。なるほど、こんな見方もあるなと思ってしまった。


■過去の記事■
『ヤンキー君とメガネちゃん(1)~(4)』
『ヤンキー君とメガネちゃん(5)~(8)』
『ヤンキー君とメガネちゃん(9)~(12)』
『ヤンキー君とメガネちゃん(13)~(16)』
『ヤンキー君とメガネちゃん(17)(18)』
『ヤンキー君とメガネちゃん(19)』
『ヤンキー君とメガネちゃん(20)』
幻影少年 万乗大智 小学館 既刊5巻



人の心にダイブする能力を持った少年、秋月サトワ、その下宿先で喫茶店を営む少女、小川水音と、探偵社を訪れる依頼人との心の交流を描いた物語。5冊目の単行本。

書き出しが印象的な4話が収録されている。サトワと水音のもとに引き取られた犬、マックスの語りで始まる「強い男」、トップレベルの機密事項の匂いを醸し出す「最後の願い」、不思議な事件に怯える大学生の姿が少しコミカルな印象を与える「十七階段」、衝撃的な事件を予感させる「無償の愛〔前編〕」。特に、前半の2話は、運命の残酷さと生きることの素晴らしさの両方を描いた、重みを持った作品。

本作を読むと常に感じるのが、人間の心の美しい部分と醜い部分の対照だ。皮肉なことに、美しいものがあるからこそ、醜悪なものが際立ち、目を背けたくなるようなものがあるからこそ、綺麗なものに感動できる。サトワがダイブする心の中は、輝けんばかりのきらめきに満ちていることもあれば、グロテスクな世界のこともある。美しい心は、醜い心があってこそ成立し得るのか。そのような問いを投げかけたくなる。

作者のあとがきによると、本作は次の6巻で終了の予定だそう。非常に地味な作品ではあるが、最後まで応援していきたい。


◇過去の記事◇
『幻影少年(1)』
『幻影少年(2)(3)』
『幻影少年(4)』
ほしのこ! matoba スクウェア・エニックス 既刊1巻



高校生の広井秋彦がテスト勉強のために徹夜しているところ、天井を突き破って登場したのは、自らを叶え星と称する「かなえ」という少女だった。不思議な夢を見ていると思った秋彦は、どうせならと、同じ高校に通う上原駒子と両想いになりたいと願う。願いが叶ったかのように思われた瞬間、秋彦は思わぬ失態から、チャンスをふいにしてしまう。しかも、これは夢ではなく現実で、かなえは秋彦のもとに居座り続け… ここに、ドタバタ劇が始まる。

第1話は、読み切りのつもりで掲載された作品。それが連載となり、今に至る。初めの雰囲気では、萌え版のドラえもんという感じで、主人公の願いを叶えつつ、時に主人公に対して厳しいことも言い、大切なことに気付かせていくのが叶え星なのかと思いきや、まったくそうではなかった。願いを叶えるまでは自分の星に帰れないと主張し、好き勝手に居座り続けるかなえを中心に、秋彦の友人、駒子、そして新聞部の面々が奔走されていく様を描いた漫画へと姿を変えていく。

表紙の絵からは若干想像しにくいかもしれないが、本書の作画は少女漫画でも通用しそうな淡くて繊細な雰囲気を持っている。主人公の秋彦に、その友人の斉藤、芹沢の園芸部3人組も、まるで少女漫画に登場する男の子のようだ。芋ジャーの上下にスカートというかなえの格好と相まって、実は女性にも抵抗のない作品ではないかと思う。各話で、冒頭の4ページが必ずカラーなのが、嬉しい。

この先、新聞部の面々が、どのように関わってくるかが、この先の物語の展開上、重要な鍵になってくるであろう。進展するような、進展しないような物語が、どうまとまっていくかにも注目と言えるだろう。
さてさて、今年も残すところあとわずか。表題の企画に合わせ、年間ランキングを発表することに致します。
評価するということは非常に難しいことです。私なりに是非薦めたいと思う作品をまとめました。また、今年は完結した作品の特集を次点のところでやろうと思います。

では、前置きはこれくらいにして、ランキングの発表に参りたいと思います。

★第5位★
『となりの柏木さん』霜月絹鯊
 

2010年に第1巻・2巻が発売。
オタクな男子高校生と、隠れオタクの女子高校生によるラブコメ作品。自分の好きなことについて熱く語り合える一方、不器用にすれ違う2人の切なさもあって、注目しています。
『となりの柏木さん(1)』
『となりの柏木さん(2)』


★第4位★
『リューシカ・リューシカ』安倍吉俊

2010年に第1巻が発売。
幼い子どもの言動は、深読みすると哲学的な雰囲気を帯びてくる。リューシカの世界の見方、感じ方を手掛かりに、忘れていた幼き日々の不思議な思い出を蘇らせてくれる作品。ちなみに全編カラー。
『リューシカ・リューシカ(1)』


★第3位★
『魔法行商人ロマ』倉薗紀彦
 

2010年に第2巻・3巻が発売。
謎の少女ロマは、願いを叶える不思議な魔法具を貸してくれる。対価はお金ではなく、人間の欲望(クレシャ)。ロマに魔法具を渡された中高生達が繰り広げる、ちょっとダークな物語。
『魔法行商人ロマ(2)』
『魔法行商人ロマ(3)』


★第2位★
『ラズ・メリディアン』結賀さとる

2010年に第6巻が発売され、完結。
現実・異世界・伝説の世界の3世界並行で進んでいくという設定が基本。三角関係に揺れる主人公という部分は押さえつつ、繊細で多感な高校2年生という時代を描いた、優しいファンタジー作品。
『ラズ・メリディアン』


★第1位★
『しゅごキャラ!』PEACH-PIT

2010年に第11巻・12巻が発売され、完結。
周囲から思われている自分の姿と、本当の自分のギャップに悩む少女が、守護霊ならぬしゅごキャラと出会う。勇気をもらえるシーン、笑えるシーン、共感できるシーンと、色々なものが詰まった作品。
『しゅごキャラ!』



以上が、年間ランキングです。思いっきり独自路線を突き進んでいますが、このランキングが、新たな漫画との出会いに繋がれば、光栄です。
続いて、次点作品を載せておきます。今年は、完結作品の中で是非という作品に絞ってまとめてみました。いずれも、2010年に最終巻が発売されています。


◇次点◇

・『E'S』結賀さとる(全16巻)

国家が事実上機能しなくなった近未来世界で権力を手にしたのは企業だった。荒廃した人口都市ガルトで繰り広げられる物語。
『E'S』

・『S線上のテナ』岬下部せすな(全9巻)

世界中のあらゆるものに存在する譜面を調律する調律師の物語。最後まで作品の世界観と主人公の性格が活きた良作。
『S線上のテナ(7)(8)(9)』


・『コインランドリーの女』清原紘(全1巻)


いわゆる不条理系。非常に綺麗な絵で描かれた、しょうもない人々によるシュールなギャグ漫画。
『コインランドリーの女』
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